自然の声を聞き
子どもたちに
豊かな未来を

「このままだと、子どもたちにはごみを拾い続けないといけない未来が待っている」。そう警鐘を鳴らすのは、NPO法人海の自然史研究所登米クラブハウスで親子向けの自然体験と環境学習を企画・運営する平井さん。
自然体験・環境学習を始める大きな転機となったのは、1998年に沖縄県で発生したサンゴの大規模白化を目の当たりにしたことだった。「何かおかしいことが起きている」と感じ、当時勤めていた会社を辞めて翌99年に沖縄県に移住。海の自然史研究所を設立し、海の保全活動を始めた。その後、東日本大震災の復興支援のため、2013年に登米市に移住。昨年4月に「長年住んでいる登米市のために何かできることはないか」と考え、登米クラブハウスを開所し、市内での活動を本格化させた。
平井さんが大切にしているのは、「楽しかった」で終わるのではなく、子どもたち自身が考え、気付き、答えを言葉にすること。「自分たちで考えて答えが分かったときは、目の輝きが本当に違うんです。その瞬間を見ることが活動の原動力になってます」と、子どもたちの成長に目を細める。
「私は、1999年から海岸清掃の活動を続けていますが、今も25年前とごみの状況は変わっていません。子どもたちのために未来の環境を今より少しでも良くしたいと思って活動しています。今後は、このクラブハウスを子どもたちに開放して学びの場にしたいと考えています。手探りですけどね」。平井さんの未来への挑戦が幕を開けた。

Profile
豊里町横町
平井 和也さん
ひらい かずや
1963 年生まれ
大阪府大阪市生まれ。大学進学を機に上京し、会社員として働いた後、海の自然史研究所を設立。南三陸・海のビジターセンター長と石巻・川のビジターセンター長を経て現在に至る。本市では登米市環境教育リーダーとしても活動している。
