図書館職員にインタビュー
平成19年の開館以来、子どもから高齢者まで多くの町民に利用されている花一会図書館(以降、花一会)。この特集では、そんな花一会の取組や、職員の想いについて、インタビュー形式でご紹介します。
インタビュー対象
図書館職員 若林 由美子さん
Q. 花一会の運営方針の1つである「みんなが集まる図書館に」について、どのような想いがありますか?
A. 花一会を第3の居場所(家や学校、職場以外の居場所)としてくれる方が増えてほしいなと思っています。本を借りて読むだけでなく、友達と話すために来ても、1人で涼みに来てもいいんです。館内には、飲食可能なスペースや授乳室などもありますよ。
自己実現(やりたいこと)ができる場所としても活用してほしいですね。町内で活動されている方の写真や作品展示の場にもなっていますし、毎年7月に開催している「蘭越ブキニスト」は、「蘭越町に文化的なイベントをつくりたいね」という想いから生まれたものです。
もし、何かやってみたいことがあるなら、ぜひ花一会に相談に来てください。お手伝いができるかもしれません!
花一会ならではの良さ
Q. 花一会ならではの良さはありますか?
A. 実は、貸出冊数に制限がないんです!遠くから来る方もいますし、読みたい時に読めることが一番ですから。
制限がないことで借りる方が多いのは漫画ですね。図書館の規模に対する漫画の冊数が多いかもしれませんが、寄贈いただくことも多くて、今は4000冊以上あります。
小さな町ならではかもしれませんが、新着本を予約なし、あるいは数人の予約待ちですぐ読めることも、都会と比較するとすごく珍しいと思います。新着本は毎週入荷していますから、ぜひチェックしてみてくださいね。
他にも、過去の広報誌、学校だより、昔の写真など、蘭越の郷土に関するものもたくさんありますよ。
手軽に興味を見つけられる
Q. 図書館で本を読むことの良さはどこにあると思いますか?
A. 気になるテーマの本だけでなく、いろいろなジャンルの本に出会えることですね。この本を読もうとあらかじめ決めていなくても、なんとなく背表紙を眺めて、ふと気になったものをすぐに手に取って読める手軽さは、図書館ならでは、じゃないでしょうか。「興味を見つける場所」と言ってもいいかもしれません。
本とどのように出会うか
Q. 本の並べ方にも決まりや工夫があるのでしょうか?
A. 図書館では本の分け方が決まっています。花一会でもそれに習って分類していますが、さらに、職員で話し合いながら「利用者さんが、本とどのように出会うか」を想像して本をコーナーに置いています。
例えば「城の図鑑」は、分け方としては「建築」なんです。でも、「これを読む人は、城に関連する歴史も知りたいんじゃないか?」なんて想像して、「歴史」コーナーに置いています。
他にも、わざと、子ども向けの本と大人向けの本を区別せず混ぜて配置している棚も多くあります。
例えば親子で図書館に来て、料理本コーナーを見るとします。その時、子ども向けの本が目に入ったら、「これなら子どももわかりそう。一緒に料理をしてみようかな?」とお話が膨らむかもしれませんよね。
子ども向けの本のわかりやすさは大人にとっても面白いかもしれない。大人向けの本は子どもにとってワクワクするものかもしれない。そういう本との出会い方をいろいろつくりたくて、職員みんなで毎日のように配置を考えています。
本に触れやすく借りやすい環境づくりを
Q. 花一会のもうひとつの運営方針である「外に飛び出す図書館」は、どういった想いで決まったのでしょうか。
A. 蘭越町は意外と広いので、花一会図書館に気軽に行くのが難しい人も多いですよね。なら、こちらから飛び出して、本に触れやすい環境にしていかないと!という想いから決まった方針です。
Q. 例えばどんなことをしていますか?
A. 例えば、町内の小中学校図書館の整備や学習支援を行ったり、学校、幼稚園、生活福祉センターこんぶなど、各施設にも利用者に合わせた文庫を置き、いつでも自由に本を読めるようにしています。
花一会でも、インターネットで蔵書検索・予約ができるサービスがありますし、予約をすれば、図書館内を探さなくてもカウンターですぐ本をお渡しできます。
SNSなどが身近になり、いかに短い時間で情報や感情を得られるかが重視される世界になりつつあります。その点、読書は時間をかけることで得られるものがありますよね。だからこそ、その時間を少しでも快適にできるようにしたいんです。
直近だと、花一会にエアコンを導入しました。夏場でも涼しく読書ができます。
また、借りた本が通帳形式で記録される、「読書おもいで帳」の取組も行っています。
お子さんに読んであげた本の記録としてつける方もいらっしゃいます。
ぜひ、いろいろなものを利用して、楽しく本を読んでください。
*お休みがない、外に飛び出す図書館、花一会。開館中は、本に触れられる機会や場所がたくさんあります。日々の生活の中で、お気軽にご利用ください!
花一会図書館基本情報
住所:蘭越町880-9
電話:0136-57-6085
開館:10:00 〜 18:00(水曜のみ20:00まで)
休館:月曜・祝日・毎月第4金曜・年末年始
(月曜が祝日の場合は、火曜日もお休み)
- 蘭越町花一会図書館(花一会 HP:取組の紹介やスケジュールなどを掲載)
- 予約システム(約5万5千冊の蔵書から検索や予約ができる(予約は要登録))
- Instagram(新刊図書情報やイベント、取組紹介を更新(X、Facebookでも!))
- https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/common/img/content/content_20251016_082018.pdf
