蘭越町では、新規就農者の受け入れ等による地域の担い手確保のため、農業研修制度を導入し、各種支援を行っています。研修生は町内の指導農家のもと、2年間、栽培技術や農業経営に関する指導を受け、3年目に独立経営することを目指します。

ご紹介するのは… 研修2年目 佐藤 俊輔(さとう しゅんすけ)さん(47)

札幌市出身。前職はお米などの穀物の品質を検査されていたとのこと。現在は蘭越町の研修農場で、大玉トマトの「れおん」を育てています。
Q なぜ蘭越の研修制度を利用しようと思ったのでしょうか?
もともと、ニセコで叔父が米農家をしていて、よく手伝っていたんです。自然と自分もその後を継ぐという想いになっていました。その後、前職や農家さんのもとでアルバイトをするうちに、新規農業研修制度があることを知りました。蘭越町はニセコの隣町であることや、自然豊かな土地であることから、ほぼ即決でしたね。米以外の作物も学びたくて、トマトの研修を選びました。
Q 研修2年目になって感じるようになったことはありますか?
1年目とは違って基本的に1人で作業をしているので、とにかく師匠(研修先の農家さん)の作業にどれほど無駄がないか実感する日々です。他であまり見ないのですが、暑さ対策のためにビニールハウスの下部分を巻き上げたり、正面を開けて風通しを良くしていまして。これも、師匠から教わったことなんです。

ミニトマト農家のアルバイトや家庭で作っていた経験もあったのですが、やっぱり棟で管理するとなると、まったく勝手が違いました。「摘果」や「葉かき」をしないと、こんなに収穫量に影響が出るんだ、とか。
あと、マルチャーという機械を導入して畝をつくったのですが、最初は畝と畝の間がとっても狭くなってしまって笑。でも、その失敗のおかげで、その次の作業はうまく行きましたよ。


Q 日々の中で、大切にしていることはありますか?
「失敗は成功のもと」。失敗を恐れず、いろいろなことを試しています。そうすると、失敗したとしても、来年はじゃあこうしてみよう、と自分のためになりますよね。
ありがたいことに、師匠だけでなく、昨年まで研修生だった方や近所の農家さん、叔父とも頻繁に意見交換をさせてもらっているんですが、「農業は毎年1年生」って皆言うんです。毎年、同じことをやればいいというわけじゃないんですね。天気や気温なども違えば、農家さんによって考えもまったく違います。学ぶことだらけなんです。だからこそ、自分なりのやり方で成果が出たときは、やっぱりうれしいですね。
Q 夢や目標はありますか?
はじめは5棟から経営をスタートさせるのですが、いつか20棟を目標にしたいですね。長男や、前職の元部下も農業に興味を示してくれているので、一緒に働けたらとも思っています。トマト以外にも、お米やアスパラ、カボチャなんかも育てたい。暇な時期がないようにしたいんです。
蘭越町は僕にとってすごく良い環境です。ストレスなく仕事ができているので、今後も挑戦していきたいです。

