このコーナーでは、病院施設や事業のほか、生活に役立つ “ 健康豆知識 ”などを紹介します。
市立長浜病院
歯科眼科技術室 視能訓練士
佐波 拡弥
近年、「フレイル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。フレイルとは、年齢とともに心身の機能が低下した、健康と要介護の中間のような状態を指します。その中でも、「眼」に注目したものが「アイフレイル」です。
アイフレイルとは、加齢に伴って「見えにくい」「目が疲れる」「線が波打って見える」「まぶしさを感じやすい」など、眼の機能が少しずつ低下している状態のことです。アイフレイルを、そのままにしておくと、読書や運転、趣味、外出など日常生活に影響が出ることがあります。また、転倒の危険性が高まるなど、身体的フレイルとも関連が高いといわれています。
アイフレイルの不快感を単に「年齢のせい」と見過ごさず、適切な治療や対処をすることで症状の改善が期待できる場合があります。特に異常がない場合でも、眼鏡等のチェックや作り替えによって症状が緩和する場合もあり、「眼科に受診してよかった」と感じてもらえるかもしれません。このような日常の見え方を支える取組みは「プチビジョンケア」と呼ばれ、40歳から始めたいアイフレイル対策の一つとして注目されています。
当院には、「アイフレイルサポート視能訓練士」が4人在籍しています。視能訓練士は「視ること」をサポートする専門職として、アイフレイルに関する理解を深めながら、地域の皆さまへ「視ること」の大切さをお伝えする活動を行っています。今回の紹介を通じて、アイフレイルについて知っていただくきっかけとなり、ご自身の見え方や目の健康について見つめ直す機会になれば幸いです。
■問
市立長浜病院
☎68・2300(代表)
