魚を利用する貝
市内の自然の不思議や、そこに住む様々な生き物の面白い生態などをご紹介します。
川やびわ湖で見られるヨシノボリは、初夏になると川にたくさんの稚魚が遡上していく姿が見られ、それらを捕って「うろりの佃煮」として食べるなど、古くから我々になじみ深い魚のひとつです。
今の時期、ヨシノボリを捕まえて見ると、ひれの先に小さな丸いものがついている時があります。これはグロキディウムという二枚貝(イシガイ類)の幼生です。イシガイ類は、春から夏にかけて子孫を増やすために幼生を水中に放出します。水中を漂う幼生は、ヨシノボリのひれにがっちり挟んで食いつき、ひれから体液を吸って成長します。

幼生は、ある程度成長したらひれから離れて川底に落ちて貝になります。ヨシノボリなどの魚類に育ててもらいながら運んでももらうという寄生生活です。
あまり広範囲に動けない二枚貝が、川の上流から下流まで幅広く生息している陰の立役者が魚類だとはびっくりです。
問 湖北野鳥センター 電話79・1289
