このコーナーでは、病院施設や事業のほか、生活に役立つ “ 健康豆知識 ”などを紹介します。
チームで取り組む心不全治療 〜あなたにぴったりの治療を〜
薬剤科 古山 英孝
心不全は、心臓の働きが悪くなり息切れやむくみが起こり、悪化が進むと命にも影響をおよぼします。心不全患者さんは、退院されてもすぐに状態が悪くなってまた入院してしまうことが少なくありません。そのため再入院を減らすためのケアの仕組みづくりが必要です。
心不全の治療は、心臓の働きを評価するために検査を行い、症状に適した薬物治療、運動療法、栄養管理、ペースメーカー等の挿入や手術など複合的な治療が重要となっています。
当院では、医師や看護師はもちろん、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、臨床工学技士、臨床検査技師等の職種がハートケアチームとして心不全の患者さんの治療に対応しています。そして患者さんに最適な治療が提供できるよう各職種の専門性を生かした話し合いを週1回行っています。
薬剤師は、服用されている薬がその患者さんに適しているかを評価し、新たな薬剤の提案を行っています。心不全の治療には、多くの薬剤を服用する必要があり、また他の病気の薬を服用されていることが多く、一度に10剤以上を服用されていることもあります。薬剤はどれも重要な役目を果たしますが、多くの種類を服用することで副作用の発生リスクがあり、十分な薬の効果が得られなくなります。そこで、少しでも薬を減らせるよう、止めても影響の少ない薬の中止や、副作用が起こりにくい薬への変更を提案しています。これらの提案を行うには、患者さんの状態を正確に知ることが重要で、検査データや生活習慣、食事習慣など、チームの意見を参考にして、お一人おひとりに最適なお薬を提供しています。
ハートケアチームでは地域の方にも心不全を理解してもらうため、10月に市民講座を開催する予定です。皆様の参加をお待ちしています。
■問合せ:市立長浜病院 ☎68・2300(代表)
