長浜市名誉市民の称号は、公共の福祉の増進、産業・経済の進歩、学術や文化・スポーツの興隆に寄与・貢献し、その功績が卓絶で市民から尊敬される市民または本市に縁故の深い人に対して贈るものです。
市として最高位の顕彰であり、多くの人の夢や志を育み、さらに市民の誇りを次の世代へと受け継いでいくための制度です。
令和8年1月31日(土)長浜市名誉市民称号授与式において、名誉市民となられた 坂口 志文 先生。
そして、市町合併前に名誉市民・名誉町民の称号を授与された方々をご紹介します。
免疫学分野において世界的に卓越した研究成果を挙げノーベル生理学・医学賞受賞
坂口 志文 氏 (75)
坂口志文先生は、昭和54年に制御性T細胞に関する研究を開始され、平成7年に、免疫の暴走を抑える細胞として制御性T細胞を世界で初めて明らかにしました。このことは、制御性T細胞の存在と、その免疫学的重要性を世界で初めて証明したことになります。その後、平成15年には、制御性T細胞特異的転写因子「Foxp3(フォックスピースリー)」を発見されました。今後は、ヒトの免疫病の治療・予防、がん免疫療法、移植臓器に対する免疫寛容誘導など医療への応用が期待されます。
このように免疫学分野において世界的に卓越した研究成果を挙げられた功績を評価され、令和7年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
【研究成果】
- 自己に対する異常な免疫反応を抑える「免疫自己寛容」とアレルギーなどの過剰な免疫反応を抑える「免疫恒常性」に必須な制御性T細胞の発見。
- 制御性T細胞の異常としての自己免疫病、アレルギーなどの原因・発症機構の解明、および制御性T細胞を標的とした免疫病の治療法・予防法、がん細胞に対する免疫応答惹起法、さらに移植臓器に対する免疫寛容誘導法の開発。
【プロフィール】
昭和26年1月生まれ、長浜市曽根町出身。
びわ南小学校、びわ中学校、長浜北高等学校、京都大学医学部卒業。
大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授(常勤)(現職)。
ノーベル生理学・医学賞の受賞決定を受けて、大阪大学特別栄誉教授に。
これまで、文化勲章やガードナー国際賞、クラフォード賞など国内外で多数の栄誉に輝く。
名誉市民称号授与式 記念講演会
1月31日(土)にびわ文化学習センター(リュートプラザ、難波町)で開催した名誉市民称号授与式には、坂口先生への名誉市民称号授与という記念すべき瞬間をお祝いしようと、300人以上が集まりました。
授与式後の記念講演会では、「科学研究者として50年を振り返って」をテーマに、坂口先生からご講演いただきました。先生は、若い人に向けて「何事も時間がかかる」とメッセージを伝えられました。50年にわたり研究を続け、意欲を持ち一貫して取り組んできた経験から、体と同じように頭を鍛えること、自分で物事を考える習慣、疑問を問題に練り上げる力の大切さを話されました。また、知識は自分なりの網を作ることで結びつき、楽観的に持続することで前に進めるとも語られました。
この日、市内の生徒・学生が先生の言葉に耳を傾ける中、びわ中学校の藤田さんが代表して、「先生の成果は、疑問を大切にし努力を積み重ねてこられた結果。学びは未来につながると勇気をいただきました」と、抱いた思いを述べました。
市町合併前に名誉市民・名誉町民の称号を授与された方々
西田 天香 氏
旧長浜市よりS42.4授与
明治時代から昭和時代に活躍した思想家。資本主義社会が浸透する近代日本において「無所有・奉仕」の生活を送り、その思想は、同時代を生きる実業家や芸術家に大きな影響を与えた。のちに、修養道場「一燈園」(京都市山科区)を創始し、ダスキン創業者の鈴木清一氏、俳人の尾崎放哉氏らが一燈園へ。戦後、参議院議員に当選するなど多岐にわたり活躍。
村上 義一 氏
旧長浜市よりS44.10授与
東京帝国大学を卒業後、鉄道省大阪鉄道局長を経て、南満州鉄道会社理事、日本通運㈱社長などを歴任。戦後は、幣原喜重郎内閣および第三次吉田茂内閣の運輸大臣を務めたほか、近畿日本鉄道㈱社長、日本民営鉄道協会顧問、日本交通公社会長に就任。長年交通運輸の要職に携わり、わが国の交通運輸事業の基盤を作ってきた功績により、昭和39年、勲一等瑞宝章を受章。
谷口 久次郎 氏
旧西浅井町よりS41.12授与
永原村の村会議員をはじめ、県会議員や永原村長、滋賀県農業協同組合中央会長などを歴任し、滋賀県知事を務めた。知事在職中、琵琶湖大橋建設など多くの大型公共事業を実施した。さらに、地元では岩熊トンネルの開通や奥琵琶湖パークウェイ建設に尽力するなど、戦後の滋賀県の経済発展に大きく貢献。
山岡 孫吉 氏
旧西浅井町よりS36.4授与
明治45年、大阪で山岡発動機工作所を創業し、昭和8年に世界で初めてディーゼル・エンジンの小型化・実用化に成功。
その後、山岡内燃機㈱(現・ヤンマーホールディングス㈱)を設立し、全国各地の農家への普及に努め、日本の農業発展に多大な貢献を果たした。また、郷里の学校や公共施設に様々な支援を行い、次代を担う子どもたちの健全な育成と郷土の発展に尽くした。
長谷 定雄 氏
旧長浜市よりH11.6授与
長浜縮緬の振興や地域経済の発展に寄与するとともに、昭和55年、長浜城歴史博物館の建設のため、兄・久次氏とともに一億五千万円を寄付。市民待望の城郭型博物館の誕生に大きく貢献した。昭和63年には㈱黒壁の初代社長に就任し、新たな産業の創出と市街地の活性化を実現。
川嵜 義徳 氏
旧浅井町よりH16.10授与
京都大学卒業。最高裁調査官、東京地裁総括判事、東京高裁長官などを歴任。公害等調整委員会委員長を務め、香川県豊島の産業廃棄物問題について不法投棄現場を直接視察した上で公害調停を出し、小田急沿線騒音について住民に慰謝料を支払うことを求める裁定を下した。平成16年、瑞宝大綬章受章。
山田 新二 氏
旧浅井町よりH16.10授与
昭和24年に滋賀県庁に入庁、八日市県事務所長、総務部長、出納長などを経て、昭和63年から平成15年まで副知事を務め、稲葉稔・国松善次両県政を支えた。長年、県政に尽力し、平成16年、瑞宝重光章を受章。
Nikolaus Josef Müller 氏 旧長浜市よりS42.9授与
:元アウクスブルク市長(任期:1947-1964)
Wolfgang Pepper 氏 旧長浜市よりS44.8授与
:元アウクスブルク市長(任期:1964-1972)
Johann (Hans) Breuer 氏 旧長浜市よりS54.10授与
:元アウクスブルク市長(任期:1972-1990)
Peter Menacher 氏 旧長浜市よりH5.4授与
:元アウクスブルク市長(任期:1990-2002)
Aldo Sala 氏 旧長浜市よりH5.4授与
:元ヴェローナ市長(任期:1990-1993)
