このコーナーでは、病院施設や事業のほか、生活に役立つ“健康豆知識”などを紹介します。
変化する抗がん薬のはなし

日本では、2人に1人が一生のうちにがんになると言われています。湖北地域でも、たくさんの人が治療をされています。がん治療には手術や放射線のほかに「薬による治療」があり、今回はその薬について、お話したいと思います。
昔の抗がん薬(1950年代~)は、がん細胞だけではなく正常な細胞にも影響しやすく、吐き気や口内炎、髪の毛が抜けるなどの副作用がよくみられました。つらい症状が出ることも多く、治療を続けるのが大変なことでもありました。
2000年代になると「分子標的薬」という薬が登場しました。これは、がん細胞の弱点を狙って効くため、より効果が出やすいのが特徴です。ただし、高血圧や皮膚のトラブル、肺の炎症など、これまでと違う副作用が出ることがあります。
さらに2014年には、体の免疫の力を助ける「免疫チェックポイント阻害薬」という薬が使われるようになりました。眠っていた免疫をもう一度働かせることで、治療効果が期待できるものです。一方で、免疫が強く働きすぎて、体のいろいろな場所に炎症が出ることがあるため、注意深い観察が必要となります。
このように、日々変化する抗がん薬治療に対応し、多くの患者さんが安心して治療を受けられるように、医師・看護師だけではなく、私たち薬剤師もサポートしています。
「副作用が心配…」「飲み方がわからない」など、小さなことでも気軽にお声がけください。
最後に、たばこやお酒は、がんのリスクを高めることが知られています。普段の生活で、“少しだけ減らしてみる”ことも、自分の体を守る大きな一歩になります。
これからも、みなさんが安心して治療に向き合っていただけるよう、お手伝いいたします。
■問 市立長浜病院 ☎68-2300(代表)
