※写真は、神の川浄水場(生月町)
広報ひらど8月号では、平戸市水道ビジョンの改定状況や、水需要の予測、水道施設(水源・浄水場・配水池・管路)の現状・課題・見通しについて掲載しました。今回は、水道事業の経営状況などについてお知らせします。
平戸市水道事業の経営状況-収支と資金-
水道事業(上水道)は、地方公営企業法の適用を受けるため、独立採算を原則とし、市民の皆さんなどからの水道料金収入を主な財源として運営しています。
令和7年度までは、水道水をつくり・届け・販売するための収益的収支は、なんとか黒字でしたが、令和10年度から赤字に転じる見込みです。
また、水道管や施設などを整備するための資本的収支は以前から赤字となっており、これまでの蓄え(内部留保資金)で賄っていますが、その資金残高も令和14年度で枯渇し、施設整備や運転資金に影響が生じる見込みとなっています。
これは、給水人口の減少による水道料金収入の減少、人件費や物価高騰に伴うコスト増、老朽化した施設の更新費用の増加などが主な要因であり、経営状況は一段と厳しさを増しています。
今後も水道事業を安定的に継続するためには一定の資金が必要で、その額を1年間の給水収益の約半額と見積もっており、その財源確保も課題となっています。
平戸市水道事業の経営状況-企業債-
これまで、水道管や施設整備の主な財源として企業債を借り入れてきたため、令和6年度末における企業債残高は約48億円で、同規模団体(約20億円)と比較し、かなり多い状況となっています。
企業債の一定額の借入は、将来負担の平準化の観点から必要なものですが、今後の給水人口の減少などを想定した場合、過度な借入ではなく経営規模(償還能力)に応じた借入が求められます。
今後、企業債利率は上昇傾向ですので、企業債に対する依存度の低減と借入方法の見直しを進めながら、利息および企業債残高の抑制を図る予定としています。
未来へつなぐ安全安心な水道水
水道は皆さんの生活や社会経済活動になくてはならないライフラインの一つです。多発する地震や台風災害があるたびに、水道の安定性と管路などの耐震化が求められています。
また、年々先細りする水需要の一方で、日々老朽化する施設・設備そして漏水管路の補修など限られた人員と予算の中で、やりくりを行ってきましたが、水道事業会計の収支のバランスが保たれない状況となっています。
引き続き、水道ビジョン2026に掲げた施策を展開しつつ、経営効率化の取り組みを進め、それでもなお企業努力で賄いきれない部分については、使用者負担の原則に基づき、現在、水道料金の値上げを検討しているところですので、ご理解とご協力をお願いいたします。
▲下亀浄水場を見学する田平東小学校の皆さん
(毎年、多くの小学生が水道水ができるまでの過程を現場で学んでいます)
問合先
水道局総務班 ☎22-3838
