
①沖付より尾駮沼、吹越烏帽子岳を望む
尾駮沼の東湖畔からは、吹越烏帽子岳や立ち並ぶ風車、そして新たなランドマークとなるホテルを一望できます(写真①)。淡水と海水が混ざり合う汽水湖・尾駮沼は、多様な生き物の宝庫です。今回は、その豊かな生態系を支える貴重な生き物たちをご紹介します。

【アマモ(写真②)】水深 1 〜 2m の岸辺に広がっています。「水中のゆりかご」と呼ばれ、魚の産卵場所や稚魚の隠れ家になっています。世界的に減少しているアマモですが、尾駮沼では今も広くアマモ場が保たれています。

【ウネナシトマヤガイ(写真③)】北岸の岩場(水深 0.5 〜 1m)に生息する二枚貝です。地元では「イワガイ」と呼ばれ、お吸い物の具として親しまれてきました。国の準絶滅危惧種に指定されていますが、尾駮沼には変わらず生息しています。

【ムラサキイガイ(写真④)】国道 338 号の橋の下など、水流がある場所に分布しています。

【モクズガニ(写真⑤)】尾駮沼に住む甲殻類の中で、最も大きな種類です。

【チチブハゼ(写真⑥)】湖岸に住む体長 15cm ほどの魚です。丸く大きな頭と、ずんぐりとした愛らしい姿が特徴です。

【ニシン(写真⑦)】尾駮ニシンは、冬(12 〜 3 月)になると産卵のために海から戻ってきます。綺麗な水と豊富なアマモに恵まれた尾駮沼は、ニシンにとって絶好の産卵場所です。ふ化した稚魚は、沼で約 2 〜 3 カ月過ごして 5cm ほどに成長すると、大海原へと旅立っていきます。昔と変わらない豊かな自然を残す尾駮沼。
この美しい水辺の生態系を、ぜひ未来の世代へも大切につないでいきたいですね。
写真提供 協力 / 植田 真司さん
(公財)環境科学技術研究所
風景や動植物、歴史など後世へ残したい六ヶ所村について掲載します。
