安全な日常を、まもりたい。
Vol.734
2026
11
安全な日常は、「あたりまえ」ではありません。
いつも何気なく通っている道。信号を守り、横断歩道を渡り、子どもたちが元気に登下校する。この安全な日常は、私たちにとって「あたりまえ」のことでしょうか。
2025年度の神奈川県の統計では、昨年と比べ歩行者の死亡事故が40%増加しています。
徒歩でも、自転車でも、車でも、交通ルールは私たちの命を守るためのものです。その意識が薄れるとき、痛ましい事故は増えてしまうのです。
この町の安全を、そしてかけがえのない命を守るために――。
毎月、1日と15日。学校の近くや交差点で、制服を着て交通指導にあたっている方を見たことがあるでしょうか?
本特集では、大井町交通指導隊の横山隊長にお話を伺い、交通事故をなくすため、啓発活動に尽力されている「交通指導隊」に焦点を当てていきます。
防災安全課 ☎0465-85-5002
協働推進課 ☎0465-85-5004
神奈川県の交通事故件数 (2025年度)
発生件数 21,324件
死者数 139人
負傷者数 24,463人
大井町は…… 58件(死者数0人)
特に歩行者の死亡事故が昨年より増えています!
出典:神奈川県警察「神奈川県交通事故発生状況(令和7年)」より
大井町交通指導隊隊長 横山久男さん
2004(平成16)年4月1日から入隊。2024(令和6)年から隊長に就任。
「少しでも交通事故がなくなってほしい。指導隊を続けることでお役に立てているのかなと思っています。」
―入隊のきっかけは?
「自治会が根岸下なのですが、前任の交通指導隊員が卒業するということで、私に声がかかりました。交通指導隊のことは元から知っていましたし、知っている先輩もいたので入隊に関して不安はなかったですね。また、昼間に自由が効く仕事なので、とても良い状態で、20年以上続けられています。」
―続けていて嬉しかったことはありますか?
「少しでも交通事故などがないようにという思いで、活動することでお役に立てているのかなと思っています。あとは幼稚園と小学校の歩行訓練ですね。小学校の入学前に、幼稚園から学校まで一緒に歩いて、『ここが危ないよ』とか、『信号はこういうふうに渡らなきゃいけないよ』といった指導をしています。小学2年生でもまた歩行訓練があって、学校の周辺や危険な場所を回って、指導をしていますね。元気よく手を挙げて横断歩道を渡る子もいれば、少し恥ずかしそうにしている子もいて、関わるのが楽しいですし、子どもたちの安全を守るということがやりがいになっています。また、今はなくなりましたが、夏休みの自転車の乗り方大会が楽しかったですね。夏休みの1週間くらい、交通の基本的な規則から勉強して、それからスラロームなど乗り方を練習してもらって。足柄上郡の大会があり、それで優勝すると県に、県で優勝すると全国に行きます。大井町も過去に上郡で優勝したことがあるんですよ。本当は続けてほしかったので、なくなってしまったのは残念です。最近の子はいろいろクラブ活動などもあるので、なかなか全員が毎日出てパーフェクトには練習できないんですけれども、みんな頑張ってくれて、楽しかったですね。」
―交通指導隊の活動内容と、メンバー構成について教えてください。
「メンバーは現在男性が5名、女性が8名で、合計13名で活動しています。定員が20名なので、欠員がある状況ですね。活動は毎月1日と15日の朝の街頭指導をメインにしています。(次ページへつづく)交代で立つので、年間で1人大体4回ぐらいかな。それから年4回、全国交通安全運動が、春夏秋冬とあります。あとは町や自治会のお祭りの時などに交通整理をしていますね。」
―交通誘導のやり方などは、入隊してから学ばれたのですか?
「そうですね。入隊してから自治会の祭りなどに先輩と一緒に出て、やり方を教えてもらいました。新しく入隊した方には、現場で実際にこういうふうにやるんだって見てもらって覚える形になると思います。交通誘導は、中途半端な合図が一番いけないんですよね。日枝神社の祭りの時とかは神輿が公道を通りますから、そこで変な合図をして、ぶつかってしまったら大変なので、止まってほしいときにはしっかりと、わかりやすい合図をするように気を付けています。交通指導隊の制服を着ているので、皆さん注意して走行してくれます。警察官に間違われることもよくあるんですけどね(笑) その分、責任感を持って交通指導を行っています。」
「感謝の気持ちを忘れずに、交通ルールを守って尊い命を大切にしてほしい。」
―どのような方に入隊してほしいですか?
「交通指導隊として活動するには、特別な知識や資格は必要ありません。もちろん交通ルールを身につけておくことは必要ですけども。また、隊員では仕事をされている方も多いですね。ただ、昼間の仕事があると、朝の街頭指導があるのでなかなか時間があわなかったり。ボランティアなので、できる範囲でというところもありますが。自由が効く自営業の方とか、あとは今男性が少ないので、そういった方がいらっしゃれば、とても嬉しいですね。年齢制限も特にないので、どなたでも興味があればぜひお願いしたいです。」
―最後に読者の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
「本当に少しでも、交通安全に興味を持っていただければと思います。そして、何か役に立ちたいという思いがあれば、ぜひ交通指導隊に入っていただいて、活動に協力していただけると嬉しいです。小学校低学年の交通指導の時に、僕がよく言うことがあるんです。『高いの反対は低いです。右の反対は左です。赤の反対は白です。そして最後に「ありがとう」の反対は何ですか』って聞くんですよ。何だと思いますか? 一緒に参加してる保護者の皆さんにも聞くんですが、なかなか出てこないんです。ありがとうの反対って「あたりまえ」なんですよ。ありがとうを漢字で書くと、「有り難う」なんですね。あることが難しい。なので、「あたりまえ」だと思わないでねって、朝起きて心臓が動いていることはあたりまえだと思っちゃだめだよ、と機会があれば話しをしています。信号が青の意味は「進め」ではありません。「進むことができる」という意味です。だから信号が青で進めるけれども、きちんと車が来ていないかとか、確認をしないといけないんです。命があることをあたりまえだと思わず、できれば常に感謝の気持ちを忘れないで、事故にあわないよう気を付けてほしいです。」
TOPICS ① 交通指導隊とは?
交通指導隊は町から委嘱している有償ボランティアです。交通指導隊の制服を着用し、通勤・通学の時間帯に町内主要箇所に経って交通安全に関して街頭での呼びかけなどを行っています。
任期は2年で、2年毎に4月の第1回交通指導隊会議にて町長から委嘱状が交付されます。(制服・装備品等貸与あり。年間報償、活動手当を年度末支給)
TOPICS ② 交通指導隊の主な活動を紹介!
現在、町では13名の隊員が活動にあたっています。
- 街頭指導は毎月1日と15日の7時15分~8時15分の1時間、町内3箇所で呼びかけをしています!
- 街頭指導、全国交通安全運動での啓発活動
- 町内幼稚園、保育園、小学校での交通安全教室、歩行訓練
- 町イベントや地域の祭りでの交通誘導
未来の笑顔のために。あなたも、このまちを守る一員になりませんか?
町では、交通指導隊を募集しています。
「子どもの安全をまもりたい」、「地域貢献に興味がある」、「交通安全に関心がある」。ぜひ交通指導隊として活動してみませんか? 特別な経験、資格は不要です。
応募は防災安全課で随時受け付けしています。
お問い合わせ
☎ 0465-85-5002
メール bousai@town.oi.kanagawa.jp
