浅見宣義
未来の安心につなぐ、湖北の医療を考える
1 湖北の医療を支えてきた現場の力
長浜市を含む湖北圏域では、市立長浜病院、長浜市立湖北病院、長浜赤十字病院、セフィロト病院の4病院を中心に、各医療機関が連携し、市民の命と暮らしを支える医療体制が医療従事者の皆さんの献身によって築かれてきました。救急、入院、専門医療を身近な地域で受けられることは、市民の安心であり、誇りです。
2 将来世代にも関わる厳しい課題
一方で、人口減少やコロナ後の受療動向の変化により患者数は減少傾向にあり、物価高騰や人件費・医療材料費の増加も重なって、市立2病院の経営は厳しい局面を迎えています。このまま赤字が続けば、将来的には100億円を超える規模の財政支援が必要となり、市の基金、つまり将来世代への蓄えにも深刻な影響を及ぼしかねません。これは病院だけでなく、福祉、教育、子育て、道路や公共施設の維持など、市民生活全般に関わる課題です。国でも2040年を見据え、救急、在宅医療、介護連携、医師確保を含めた新たな地域医療構想の検討が進んでおり、これまでの湖北の医療の見直しは、その方向性とも合致するものです。
3 未来の医療を守るための対話へ
この認識のもと、市では「長浜市病院再建・再編推進本部」を設置し、将来の地域医療を守るため、市立病院の再建と再編について検討を始めました。
新たな財政支援を具体的に考えていきますが、単なる赤字補填ではなく、10年、15年先の医療体制を守るための支援としていくことが大切であり、一体的に検討します。今後は、市民の皆さんをはじめ、議会、病院現場、関係機関と課題を共有しながら、必要な医療機能、役割分担、支援のあり方を議論し、結論を出してまいります。限られた時間の中で未来の市民への責任を果たせる答えをともに見出し、安心して暮らせる長浜の医療を地域全体で支えていきましょう。

