外国との人的及び物的交流が進み、訪日外国人数は、4268万人(2025年)でした。また、在留外国人数は、412万5千人(2025年)を超えています。
多文化共生の前に
クレヨン、絵の具、色鉛筆から、「はだ色」がなくなったことをご存知でしょうか。
私たちが「はだ色」でイメージする色が、実は世界に共通する「はだ色」ではなく一部の人々の価値観を一般化した固定観念であることに長く気づかず、はだ色は、実際の肌の色を示すものではないにもかかわらず日本固有の慣用色として受け入れてきたのかもしれません。
日本では残念なことに人種差別に対する意識が非常に低いと言われ続けてきました。
消費者からの声によって
多様な国籍の人が暮らす社会となってきたことで、一つの色を「はだ色」と決めつけるのは「差別的だ」と批判が寄せられたことをひとつのきっかけに業界団体が「はだ色」に代わる色名を検討しました。
最終的にメーカーの判断によって、色鉛筆は2000年、クレヨンと絵の具は2007年に「はだ色」という色名の使用を取りやめ、新しい色名「うすだいだい」に変更しました。
国際社会へ目を向ける
私たち日本人には感じにくい事例ですが、黒人差別から人種差別の問題の理解を深めていくことは、国際社会やインバウンド、多文化共生へ目を向ける一歩となるかもしれません。
日本人の国民性として、歴史的に異質な少数者に対して差別意識を持ちやすい傾向にありますが、世界では多種多様な人種や民族が共存し、社会を構築しているということを理解していく必要があります。なぜなら香川県内には、18を超える国や地域から2万人(2025年)の外国人が居住しているからです。
差別の根底にある「違い=優劣」というような価値観は、実は多くの人が持っているということに気付き、それぞれが優劣ではなく「単なる違い」と意識することから互いの人権を尊重して違いを認め合う「多文化共生」の考え方が生まれてきます。
色名の変更の経緯からもわかるとおり、身近な人権問題は、これまで正しいと考えてきた固定観念や慣習が背景にあります。
「違い」を人権に関する見方・考え方の規定におくことが肝要と言えます。
企画防災課人権同和室 ☎75-6711
