町の運動会、スポーツや健康づくりのイベント。
こうした場に、いつも笑顔で寄り添ってきた人たちがいます。
川棚町スポーツ推進委員です。
普段はあまり表に出ることのない存在ですが、川棚町のスポーツ文化を長年にわたって支えてきた、なくてはならない存在です。今回は、スポーツ推進委員の歴史と活動にスポットを当ててみました。
制度の歴史
スポーツ推進委員の前身は、1957年(昭和32年)に創設された「体育指導委員」です。地域住民のスポーツ・レクリエーション活動を推進するため、全国の市区町村に置かれるようになり、川棚町にも1966年(昭和41年)に設置されました。その後、2011年(平成23年)にスポーツ基本法が制定されたことを機に名称が「スポーツ推進委員」へと改められました。単に「体育」を指導するだけでなく、健康づくりや生涯スポーツの推進という幅広い役割を担う存在として、新たな一歩を踏み出したのです。
川棚町の歩み
川棚町でも、昭和41年に初めて委員が委嘱されて以来、約60年の歴史を刻んできました。現在、委員数は9名。町民運動会の運営補助から始まった活動は、今では町内各地でのスポーツ教室や健康づくりイベント、子どもから高齢者まで幅広い世代への働きかけへと広がっています。
インタビュー①:当時の委員の声
石橋 勝典さん 山口 淳二さん


委員になったのは、今から30年以上前のことだったと、石橋さんは懐かしそうに振り返ります。「最初は右も左もわからないし、スポーツも得意な方ではなかったのですが、とにかく先輩委員の姿を見ながら活動していました」
当時の活動は、主に健康まつりの運営や運動会のサポートが中心。住民がスポーツに親しむ機会そのものが、今より少なかった時代です。そこで石橋さんらが考えたアイデアがウォーキングと町の生物などを掛け合わせた「ヘルシーウォークウォッチング」。指導員と参加者が楽しく町のあちこちを歩き回った思い出を笑顔で語られました。発足から60年。活動の幅は大きく広がり、今では親子スポーツチャレンジやモルック大会なども手がけるようになりました。
「スポーツって、勝ち負けだけじゃないよ。誰かと一緒に体を動かして、笑顔になる。その瞬間が、この仕事の一番の喜び。イベント後の仲間との懇親会が最高やった」山口さんも当時の活動からの思いを語られ、長年会長としても活動を続けてきた地域への深い愛情がにじんでいました。
インタビュー②:委員の声
大屋 清治 会長 委員歴24年 田﨑 久美子 副会長 委員歴41年


大屋さんと田﨑さんが委員になったのは、知人の紹介がきっかけでした。
「正直、最初は自分にできるか不安でした。でも、やってみると想像以上に楽しくて」
特に力を入れているのは、子どもたちへのスポーツ普及活動です。親子で参加できるイベントの「親子スポーツチャレンジ」や誰もが気軽にできる「モルック」などを通じて、スポーツの楽しさを伝え続けています。「みんなが『楽しかった!また来たい!』って言ってくれると、本当にうれしいんです。それだけで頑張れます」と大屋さん。
これからの川棚町のスポーツについて尋ねると、田﨑委員は少し考えてからこう答えました。「見るのもするのも大好き。もっと多くの人に、スポーツを身近に感じてほしいですね。特別なことじゃなくて、日常の一部として」。お二人からはスポーツが人とつながる機会になってほしいという思いが伝わってきました。
インタビュー③:若手委員の声
中島 太志 委員 委員歴12年
中島さんが委員になったのは、先輩からの誘いがきっかけでした。「スポーツの楽しさを伝えながら川棚町のスポーツを盛り上げていきたい」
今でも成人のチームでサッカーをやっている中島さん。数か月前も九州大会に出場されました。
「スポーツは年齢を重ねても楽しめます。運動能力だけが身につくのではなく、人との関わり方や生きがいにも必要なものだと思います」と語ります。
地域に出向いて
川原 陽子 委員 委員歴1年
- 10月4日(日)
宿地区・モルック体験出前講座 - 10月11日(日)
つながるチャンねる主催イベントでのモルック体験コーナー
「スポーツ推進委員全員でモルックを推進中。各地区へ出向いてモルック体験の出前講座もやっています。川棚町モルック大会にたくさんの参加があるといいな」





長年の活動が実を結ぶ ~全国スポーツ推進委員連合 スポーツ推進委員優良団体表彰を受賞~
地域のスポーツ振興に長年貢献してきた川棚町スポーツ推進委員会が、このたび全国スポーツ推進委員連合 スポーツ推進委員優良団体表彰を受賞しました。
これは、日ごろの活動に対し評価されたものです。委員らは「この賞は、私たちだけの力ではありません。一緒に汗を流してくれた町民の皆さん、支えてくださった関係者の皆さんのおかげです。今回の受賞を励みに、これからも川棚町のスポーツ文化をさらに豊かにしていきたいと、委員一同、新たな決意を胸に刻んでいます」と受賞の喜びを語りました。

まとめ
スポーツ推進委員は、華やかなスポットライトを浴びることは多くありませんが、その地道な活動が、約60年間川棚町のスポーツ文化を支えています。
体を動かすことの喜び、仲間とつながる楽しさ。
そんな当たり前の幸せを、これからも町全体で育てていきます。
あなたも、地域のスポーツに参加してみませんか?スポーツ推進委員が、きっとあなたの一歩を応援してくれます。




