肥満症は治療できる時代に ―肥満症外来パスのご案内―
当院内科外来では、富山大学附属病院第一内科ベストウエイト外来の指導のもと、日本肥満学会ガイドラインに準拠した「肥満症治療外来パス」を2025年4月より開始しました。肥満症は高血圧症や脂質異常症、2型糖尿病、睡眠時無呼吸症候群など多くの生活習慣病をはじめ、整形外科的疾患、産婦人科的疾患などと深く関わる慢性疾患です。富山県内でも肥満症治療を行う医療機関が増え、地域連携が進んでいます。
治療パスでは、肥満の程度や合併症を評価したうえで、管理栄養士による定期的な栄養指導を含む食事療法、運動療法、行動療法を組み合わせ、まず6か月間の計画的治療を行います。目標を達成できない場合、必要に応じて薬物療法や手術療法も検討します。治療薬は一定の基準を満たす医療機関のみで処方可能であり、治療期間中は当科で体重管理を行います。目標達成後は、かかりつけ医と連携し、生活習慣改善を中心に通院を続けます。
近年、肥満は意志の問題ではなく、体重を調節する脳やホルモンの働きが関与することが明らかになってきました。科学的根拠に基づく継続的な治療により、合併症の予防や将来の健康維持が期待できます。
肥満症は「痩せる」から「治癒=治し、癒す」時代になりました。対象や治療内容についてのご相談は、お気軽に当院内科までお問い合わせください。
かみいち総合病院
内科部長
小橋 親晃

かみいち総合病院 ☎ 472-1212 ホームページ https://www.kamiichi-hosp.jp
