
<その70>
不安をなくすこと
終活ブームになって、相続や片付けを考える人が増えました。そして、多くの人の終活に対する認識は「遺される人の迷惑にならないように」というものではないかと思います。
未だに終活と聞くと、淋しいとか悲しいという印象が否めないのではないでしょうか。
私たちが終活支援を行う中で、終活の一番の目的は『今を生ききること』なのではないかと思っています。

普段、何気なく生活する中で、ふと不安になることはありませんか。それが高齢になればなるほど、言い知れぬ将来への不安が出てくると思いますが、やはり大事なのは「今をどう生きるか」であって、起きるかどうかわからないことを不安に思っても仕方のないことではないでしょうか。とはいえ、ただ不安に思うなと言っても難しいので、何が不安なのかということを知り、その不安をなくしていくこと、これも終活の1つであると考えます。
高齢者にとって、人生の最終章に入った時、一番大切で必要なものは、自分に寄り添ってくれる人であり、信頼できて助けてくれる人なのです。それは、家族やきょうだいはもちろんのこと、ご近所さん、行政や専門家であっても良いと思います。頼れる人間関係さえあれば安心できると思いますので、それを今から意識しておくことが必要です。
また、世間では人に迷惑をかけないことが美徳とされていますが、高齢になり支援が必要になったときに「助けてほしい」と言える関係も築いておくことが必要です。人の手を借りなければならない時に「助けて」と言えること、助けてくれる人に迷惑だと思わせない人間関係を日頃から築いておくことも不安をなくすことのひとつだと思うのです。
飛騨市終活支援センター
(飛騨市社会福祉協議会内)
0577-73-3214
