広報アドバイザー
(元中日新聞記者)
西尾 敏正
アジア大会の武術太極拳(長拳)で日本代表の東孝大朗さん(20)=羽島市出身、北京体育大学2年=に話を聞いた。料理教室が一緒で2年ぶりの再会。楽しい取材だった▼東さんは5歳で武術太極拳を始め、小学生でJOCジュニアオリンピックに優勝し国体(少年男子)でも優勝。コロナ禍が勃発。留学に向け中国語と自炊の料理(薬膳)も学び、通信制高校を卒業した。「中学の仲間が輝いて見えて何をしているのか、…」と落ち込む日々があったと振り返る▼〝孤独〟に負けず、周りの励ましで乗り越えた。今、「世界一」の夢に近づく。他国の留学生のいろいろな考え方や価値観に触れ、『自立』の大切さを知った。ブルネイの世界大会(2024年)で周りを気にする日本人気質はダメだと気付く。みな自信に満ちている▼好きな太極拳を極め、「日本と中国の架け橋になれれば…」と笑みがこぼれた。「枠」に囚われない若さの挑戦がまぶしかった。
