文化財愛護協会長を務める郷土史研究家の白石 哲夫(しらいし てつお)さんと、市内に残る石仏や石碑をめぐる小さな旅へ。まちに息づく歴史や物語にふれてみませんか。
嶽乃端不動尊(長井)

この不動尊は、旧長井小学校の北約 700 m、県道県民の森矢板線沿いに建てられています。案内板の「端」には「はな」とルビがあり、県道側に突き出した場所が人間の鼻に似ていることから、元は「鼻」であったと考えられています。
また、この不動尊は「まなぐ不動尊」とも呼ばれています。「まなぐ」とは「まなこ(眼)」がなまったものと思われます。その名のとおり、大きな眼球を持つ何ともユーモラスな顔立ちが特徴で、目の病にもご利益があるとされます。文政(ぶんせい) 6(1823)年 6 月に建立され、高さは約 150㎝。毎年 7 月 28 日の縁日には、近郷近在から多くの参拝者が訪れました。その際に唱えられた念仏には、「徳川の世の末の頃、万人供養に立て給(た)もう」「この尊念ずるその人は、病気病難眼の病」とあります。200 年以上にわたり、大きな「まなぐ」で地域の人々を見守り続けています。
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