このコーナーでは、病院施設や事業のほか、生活に役立つ“健康豆知識”などを紹介します。
長浜市立湖北病院 内科医師
角田 紗耶加

「最近、階段を上ると息が切れる。でも、もう年だから仕方ないかな」
診察室で時々耳にする言葉です。確かに、年齢とともに体力は少しずつ変化します。ですが、「年齢のせい」と思っていた息切れに、治療できる病気が隠れていることもあります。
息切れの原因はさまざまです。運動不足や体力の低下でも起こりますし、心不全などの心臓の病気、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気、貧血などが原因になることもあります。
では、どんなときに気をつけたらよいのでしょうか。
一つの手がかりになるのが、「以前の自分と比べてどうか」です。「去年まで休まず上れた階段で立ち止まるようになった」「いつもの散歩コースがつらくなった」「買い物の途中で休むことが増えた」。こうした変化は、単なる体力低下のこともありますが、体からのサインである可能性もあります。「年だからこんなもの」と決めつけず、一度自分の体調を振り返ってみましょう。
特に、息切れがだんだん強くなっている、足がむくむ、横になると苦しい、胸の痛みや動悸・めまいを伴う、呼吸するときにゼーゼー・ヒューヒューと音がする、といった場合には、早めの受診をおすすめします。
年齢を重ねれば、体が変わっていくのは自然なことです。だからこそ、何でも「年齢のせい」で終わらせず、「以前の自分と比べて、何か変わっていないかな?」と、ときどき振り返ってみてください。息切れに限らず、「以前はできたのに、最近ちょっとつらい」という変化が続くときは、ぜひ一度かかりつけ医にご相談ください。
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