~安全で安心な水道を未来へ~
問 水道局総務班 ☎22-3838
今、家庭や学校、公園など、どこでも蛇口をひねればきれいな水が当たり前のように使えます。その「当たり前」を支えているのが水道事業です。平戸市では、安全で安心な水道を未来へつないでいくため、「平戸市水道ビジョン」を改定しました。今回は、水道事業の現状や課題、そして今後の見通しなどについてお知らせします。
「平戸市水道ビジョン」改定の趣旨と位置づけ
令和2年3月に「平戸市水道ビジョン」(計画期間は令和2年度~令和11年度)を策定し事業経営にあたってきました。しかし、給水人口の減少に伴う水道料金収入の減少、人件費や物価高騰に伴うコスト増、老朽化した施設の更新や耐震化など、水道事業を取り巻く環境は大きく変化し、経営状況は厳しさを増しています。
こうした状況を踏まえ、各種計画や目標を見直し、「平戸市水道ビジョン2026」(計画期間は令和8年度~令和17年度)として改定しました。
平戸市水道ビジョン2026(令和8年度~令和17年度)
基本理念 安全で安心な水道水の安定的な供給
- 安全 安全でおいしい水道水の提供(適正な水質管理など)
- 強靭 災害に強い水道(老朽施設の更新など)
- 持続 健全な供給基盤の継続(効率的な事業経営など)
【改定】平戸市水道ビジョン(令和2年度~令和11年度)
【反映】第2次平戸市総合計画(平成30年度~令和9年度)、新水道ビジョン(厚生労働省・平成25年3月策定)
水需要の予測
平戸市未来創造羅針盤(第2次平戸市総合計画)の推計をもとにした給水人口(水道の供給対象となる人口)の予測は、令和6年度の27,151人から令和17年度には22,300人と約18%減少すると見込まれています。
配水量(各家庭などへ届ける水量)も令和6年度の346万7千立方メートルから令和17年度には292万6千立方メートルと約16%減少となる見通しで、水道事業の根幹である水道料金収入の減少につながり、今後の事業経営に大きな影響を及ぼすことになります。
給水人口および配水量の推移(予測)
| 年 | 平成30年 | 令和2年 | 令和4年 | 令和6年 | 令和10年 | 令和14年 | 令和17年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 給水人口(人) | 30,604 | 29,555 | 28,427 | 27,151 | 25,276 | 23,531 | 22,300 |
| 配水量(千㎥) | 3,696 | 3,518 | 3,576 | 3,467 | 3,292 | 3,079 | 2,926 |
平戸市の水道の基盤である施設と管路
安全で安心な水を届けるため、多くの水道施設が24時間稼働していますが、高度経済成長期に整備された管路が更新時期を迎え、老朽化も相まって毎年平均80件の漏水事故が発生しており、その他の施設・設備の更新需要もあることから、今後、費用の増加は避けられません。
これまで、各地区の水系ごとに施設の整備・改修を実施してきましたが、施設数が多く、給水エリアも広いため、耐用年数に応じた対策を十分講じることができていない状況です。水道施設の現状については、以下のとおりです。
水源 15カ所
※多様な水源を有している
※同規模の事業体平均は約4カ所
水源に乏しかったため、専用ダムを整備するなど7カ所のダムと4カ所の河川水などで原水を確保しています。その結果、ダム建設費の償還や施設維持に多くの費用を要しています。
浄水場 8カ所
※同規模の事業体平均は約4カ所
多様な原水を処理するため、浄水場を整備していますが、数が多く、ろ過方式なども異なっており、大雨時などの安定供給も含め、時間や労力、多くの費用を要しています。
配水池 91カ所
※同規模の事業体平均は約24カ所
浄水場でつくった水を送水管やポンプ場を経由して配水池に溜め、配水管を使って各家庭などに届けています。
平戸市は、小さな集落が点在し、距離も離れ、離島を有していることなどから、同規模の事業体と比較して配水池の数がとても多く、管路延長も長くなっています。
管路延長 約700キロメートル
※同規模の事業体平均は約350キロメートル
老朽管路の効率的な更新の実施
導水管、送水管、配水管の総延長は、約700キロメートルに及びます。これらを法定耐用年数どおりに更新した場合、令和8年度~17年度の10年間で約140億円、年間では約14億円の費用が必要となります。年間の水道料金収入が約7億円であることから、全てを一度に更新することは困難です。
そのため、経過年数や管種、地域の状況を踏まえ、老朽化が進み、漏水が発生している管路を優先し、耐震性のある管路へ計画的に更新しています。併せて、その他の施設・設備についても長寿命化に向けた取り組みを進めています。
経年化管路延長と管路経年化率
対象:導水管、送水管、配水管
※数値は経過した管路総延長
| 年 | 平成30年 | 令和2年 | 令和4年 | 令和6年 | 令和10年 | 令和14年 | 令和17年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経年化管路延長(km) | 142.6 | 226.7 | 240.9 | 274.9 | 310.5 | 348.9 | 427.2 |
| 管路経年化率(%) | 15.1 | 33.9 | 35.0 | 39.0 | 44.1 | 49.5 | 60.6 |
水道を未来へつないでいくために
水道は皆さんの生活や社会経済活動になくてはならないライフラインの一つです。安全で安心な水道を未来へつないでいくため、増えていく施設の維持管理費や更新費用をどのように確保し、どのタイミングで更新するのかなど、引き続き取り組んでいきます。これからも水道事業の課題や取り組みを定期的にお伝えしますので、水道の現状についてご理解とご協力をお願いします。
