問い合わせ:企画課地域振興班 ☎22-9105
「男女共同参画」と聞くと、どこか社会全体の大きな話のように感じるかもしれませんが、その課題は「一部の人の意識」や「特定の場面」だけの問題ではなく、社会のあらゆる場面に関わっています。そのひとつが「家庭」であり、私たちの意識や行動が最も身近に表れる場所だといえます。家庭が変わらなければ職場や地域も変わらず、職場や地域が変わらなければ家庭も変わりません。日々の暮らしの中にある「当たり前」を少し見つめ直すことが、誰もが暮らしやすいまちづくりにつながっていきます。
家庭にあるかもしれない「気づかない偏り」
平戸市が実施したアンケートでは、家事や育児の分担について「ほとんど女性」「どちらかといえば女性」と回答した人が多く、家庭内の負担が女性に偏っている実態が見えてきました。一方で、「男女で同じくらい分担している」という声も若い世代を中心に増えており、少しずつ変化の兆しも見えています。
ここで大切なのは「どちらが正しいか」を決めることではなく、「気づいたら同じ人がやっている」「なんとなくそうしている」という無意識の積み重ねが、結果として誰かの負担になっている可能性があるという視点です。
| 家庭生活(家事育児、介護など)での男女の公平性 | |
|---|---|
| 男性がとても優遇 | 23% |
| 男性がやや優遇 | 41% |
| 公平 | 14% |
| 女性がやや優遇 | 5% |
| 女性がとても優遇 | 6% |
| 分からない | 11% |
家族で支え合う家事・育児
「手伝う」という言葉がありますが、家事や育児は本来、誰かを助けるものではなく、家族で支え合うものです。食事の準備や洗濯、子どもの送り迎えなど、小さなことも積み重なると大きな負担になります。「掃除を自分の担当にする」「休日の食事を担当してみる」「子どもと過ごす時間を意識的に増やす」など、小さな行動が家庭の雰囲気を変えていきます。
また、家事や育児に関わることで会話が増え、子どもの成長を実感するなど、男性自身にとっても新しい気づきや充実感につながり、「意外と楽しい」「思った以上に大変だった」という実感が、次の一歩を生み出します。
| 家庭での家事分担(掃除)※配偶者・パートナーと暮らしている人 | |
|---|---|
| ほとんど男性 | 2% |
| どちらかといえば男性 | 4% |
| 男性と女性が同じ | 15% |
| どちらかといえば女性 | 17% |
| ほとんど女性 | 39% |
| それ以外/該当しない | 7% |
| 未回答 | 16% |
女性の地域活動参画が生む、まちの変化
家庭から地域活動に目を向けてみると、「女性の参加が少ない」と感じている人が多いこともアンケートから分かりました。地域の役員や会議出席、行事への参加などは、これまでの慣習から男性中心になりがちな場面は少なくありません。しかし、地域の課題は子育て、防災、福祉など、暮らしと密接に関わるものばかりです。
日常生活の中で感じている視点や経験は、地域づくりにとって大きな力になります。多様な人が関わることで、これまで気づかなかった視点が加わり、地域活動は、より柔軟で魅力的なものになっていきます。
| 家庭での家事分担(地域活動)※配偶者・パートナーと暮らしている人 | |
|---|---|
| ほとんど男性 | 23% |
| どちらかといえば男性 | 19% |
| 男性と女性が同じ | 17% |
| どちらかといえば女性 | 9% |
| ほとんど女性 | 6% |
| それ以外/該当しない | 10% |
| 未回答 | 16% |
「当たり前」の再点検
アンケートでは、「性別での役割の固定意識が強い」という課題が最も多く挙げられました。「男性は仕事、女性は家庭」といった考え方は、誰かに押し付けられたものではなく、長い時間の中で自然と身についたものだといえます。だからこそ、「これって本当に当たり前だろうか?」と立ち止まってみることも大切です。
家庭での役割、地域との関わり方、働き方など、その選び方は、一人ひとり違っていいはずです。
家庭から広がる、これからの平戸
平戸市の男女共同参画が目指しているのは、「誰かを変えること」ではありません。性別に関わらず、それぞれが自分の希望や生活に合わせて選択できる社会づくりです。
家庭での小さな気づきや行動は、やがて地域へ、そして社会全体へと広がっていきます。例えば、「家事を分担することで生まれた時間が地域活動への参加につながる」「地域で多様な意見が交わされることで、暮らしやすい仕組みが生まれる」などの循環が生まれたとき、私たちのまちは、もっと自由で心地よい場所になっていくはずです。
明日はもっと自由に。
性別で分かれる役割に縛られるのではなく、自分らしく暮らせる社会にしていくためにも、まずは身近な家庭の中で、小さな一歩を踏み出してみませんか。
6月23日~ 29日は「男女共同参画週間」
男女共同参画週間オンライン研修会
- 日時:6月23日(火)午後1時30分~午後3時30分(参加費無料)
- 会場:平戸市役所3階会議室A
- テーマ:ジェンダーギャップって何だろう ーまちや企業が消えるかもしれない大問題ー
- 申込方法:FAX(095-822-4739)またはWebで申し込み
※申し込みなどの詳細は、長崎県のホームページをご確認ください。
