男性の2人に1人、女性の3人に1人が「がん」にかかる時代
日本では、一生のうちで男性の2人に1人、女性の3人に1人が「がん」にかかると言われています。
いつ自分が「がん」になってもおかしくない今だからこそ、自分で出来るがん対策として、まずはがん検診を受けてみることが大切です。
「がん」は検診での早期発見がカギ 正しく恐れることこそ重要
「がん細胞」は時間をかけて成長し、症状が出るころには病状が進行しており、手遅れになることも多いため、症状が無いころから早期発見に努めるために検診を受けることが重要です。
なかでも「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「子宮頸がん」については、「早期発見・早期治療」による死亡率の減少効果が科学的に確立されています。
市は、こうした国の指針に基づいて、40歳以上(子宮頸がんは20歳以上)の皆さんを対象として公費での検診を実施しています。
早期で発見することができれば、「がん」は決して怖い病気ではありません。
「精密検査」までが「がん検診」
飛騨市は全国的にも「がん検診」の受診率はやや高い傾向にありますが、企業検診を考慮しても、国の目標値である60%には達していないと思われます。
また、国では「要精密検査」対象者の受診率90%を目標としていますが、指摘を受けても「忙しいから」「症状がないから」「どんな検査をするのか分からないから不安・怖い」といった理由で、大腸がん検診に関しては精密検査の受診率が70%代に留まっているのも現状です。
しかし、「がん」であるか否かは精密検査を経なければ判断できず、もし「がん」だった場合は進行してしまいます。
「がん検診」は、精密検査まで受けてこそ。まずはご自身の「検診の日」を作って、自分の身体と向き合う機会を持ってみてはいかがでしょうか。
令和6年度大腸がん検診「精密検査」受診率
目標の90% 未達!
対象者 195人
- 受診者 151人(77.4%)
- 未受診者 44人(22.6%)
受診者にインタビュー
神岡町 今村 香苗さん
「がん家系」で、祖父や母をがんで亡くしています。結婚して3人の子ができて私1人の体ではないと強く意識するようになり、「明日は我が身」と考えて20代から受けています。
初めての受診は緊張しました。これまで自覚症状がなかったといっても、結果が来るまでは不安でヒヤヒヤしました。「異常なし」の結果をもらうことで、やはり安心しましたし、家族の安心にもつながったと思います。
実はバリウム検査が苦手で、直前でキャンセルしたこともありますが、市の検診では丁寧に対応してもらえましたし、子連れでも安心して受けられるので、病院での受診より敷居が低いです。家族のためにも、まずは一歩を踏み出して、自分の体は自分で守るようにしたいですね。
古川町 倉坪 哲夫さん
結婚して子どもができたり、個人で仕事をしていて取引先にご迷惑をかけることもできないので、自分の健康状態はしっかり把握しておこうと20年ほど前から受診しています。
自分の体のことが分からないと怖くてモヤモヤしませんか。年齢を重ねるとともに体の状態も変わります。不安なまま暮らすより、結果を見たり注意点を聞けば対処ができるし、安心できると思うんです。よそにいる子どもにも迷惑をかけたくないので進んで受けています。
バリウム検査って、下剤を飲んだ後が大変じゃないですか。トイレが近くにないと仕事にならない。胃の内視鏡は細くなってて昔よりずっと楽ですし、麻酔もなくてすぐ仕事に行けるので、今はずっと内視鏡検査ですね。
令和8年度飛騨市住民検診(がん)のご案内
| 検査項目 | 胸部レントゲン | 胃がん | 大腸がん | 子宮頸がん | 乳がん | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 肺がん・結核 | バリウム検査 | 内視鏡検査(経鼻) | ||||
| 対象年齢 年齢基準日 令和9年3月31日 |
【肺がん検診】 40歳~64歳 【結核検診】 65歳以上 ※65歳以上は法律で年1回の胸部X線撮影が定められています |
40歳以上 | 50歳~76歳 かつ、昨年度市の内視鏡検査を受けていない方 ※隔年検査(国の基準)となるため、次年度は胃がん検診受診対象外です ※今年度は終了 |
40歳以上 | 20歳以上の女性 かつ、昨年度市の子宮頸がん検診を受けていない方 ※隔年検査(国の基準) |
【2方向】 40歳~49歳の女性 【1方向】 50歳以上の女性 かつ、昨年度市の乳がん検診を受けていない方 ※隔年検査(国の基準) |
| 検診料 | 無料 ※1 |
1,000円 (40歳無料) |
4,000円 | 500円 (40歳無料) |
1,000円 (20歳・25歳無料) |
1,000円 (40歳無料) |
| 検査内容と 受診方法 |
胸部X線 | 胃部X線検査 | 経鼻内視鏡 | 便潜血検査 2日法 |
細胞診 | マンモグラフィ |
| 検診バス ※バスの乗り降りができない方は受診できないことがあります |
指定の容器を 提出 |
検診バス ※バスの乗り降りができない方は受診できないことがあります |
||||
| 検診会場 | 各地域の施設 もしくは 各保健センター |
古川・神岡 保健センター |
各地域の施設 もしくは 各保健センター |
各保健センター | ||
保健センター 0577-73-2948
がん検診の一例 胃がん検診(胃内視鏡)の場合
①受付、血圧測定
②問診、鼻麻酔
③内視鏡検査
④受診後の注意点説明
※所要時間は全部で40分~1時間ほど。そのうち内視鏡検査は5分~10分程度で終了します
飛騨市民病院・工藤 浩 院長が語る がん検診は大切な暮らしを守る第一歩
がんの早期発見はなぜ、重要なんでしょうか?
がんは、早い段階では自覚症状がないことも少なくありません。そのため「まだ若いから大丈夫」と受診を先延ばしにしたり、「どんなことをするか分からないから怖い」「しんどいことはしたくない」などと敬遠してしまいがちです。
しかし、早期にがんを発見できれば、それだけ早く治療に取りかかることができます。その結果、体への負担が少ない治療で済む可能性が高まりますし、治癒や生活の質の維持にもつながります。がんは、病状が進行すればするほど身体的にも経済的にも大変になりがちです。
検診は、症状が出る前にがんを見つけるための大切な機会です。
精密検査の必要性
「要精密検査」というのは、検診でがんの可能性を否定しきれない所見があったという意味ですので、あくまでも「がん」と診断されたわけではありません。しかし、精密検査を受けなければ、本当に異常がないのか、治療が必要な病気が隠れていないのかを医師は確認することができません。
「要精密検査」の通知にモヤモヤして不安なまま暮らすよりも、検査を受けてはっきりさせることは、その後の暮らしの安心にもつながります。
せっかく受けた検診の効果を確実に生かすためにも、「要精密検査」の通知を受けられた場合は、必ず医療機関を受診してください。
市民の皆さんへメッセージ
何らかの症状がある場合は、検診を受けるのではなく、すぐに病院で受診していただくべきです。がん検診は「症状がないから大丈夫」という方にこそ受けていただきたい。「要精密検査」となった場合は決して放置せず、早めに医療機関へご相談ください。がん検診の結果をその後に生かしていただくことが、大切な命と暮らしを守る第一歩となります。
ピロリ菌対策で胃がん予防
近年、胃がん患者が多い傾向にある飛騨市、胃がんの主な原因は「ピロリ菌」であることが分かっています。このピロリ菌を体内から除菌することで発症リスクを大幅に減らすことができます。
そこで、今年度から40歳代を対象として、特定健診の会場でピロリ菌抗体検査を行い、より早い段階での予防に向けた取り組みを実施しています。
自己負担は1,000円で、7月末まで申し込みを受け付けています。
「がん検診の日」をつくりましょう!
「がん」は早期のうちはほとんど自覚症状がありません。がん検診の目的は、症状が出にくい早期のうちに発見し、治療につなげること。症状が出ていない今こそ、がん検診を受ける絶好のタイミングです。
※気になる症状のある方は、検診を待たず医療機関を受診してください
