【236】津別町の食料自給率
町長 佐藤多一
今年6月に、北海道町村会が、農林水産省のホームページで公開している「地域食料自給率計算シート」を活用し、独自に道内144町村の食料自給率を試算した。
食料自給率はカロリーベースと生産額ベースの2種類あるが、試算はカロリーベースのものである。現在公表されている日本全体の食料自給率は38%で、北海道に限っては213%である。さらにこれを市と町村に分類すると、市が70%、町村は916%になる。
では、道内の各町村ごとの自給率は一体どれくらいなのだろうか?試算結果からベスト5を見ると、1位は更別村で何と7343%、2位は小清水町の6205%で、以下3位清里町5690%、4位士幌町4546%、そして5位が大空町の4163%となっている。
津別町は2193%で、オホーツク管内の5番目である。14振興局単位では、オホーツクがトップの1795%で、農業王国十勝をわずかに3%上回った。オホーツクは、林業・漁業とも産出額は道内トップであり、これに食料自給率を加えると、第一次産業の中心的役割を担っている。
食糧は自分の国ですべて賄えることが望ましい。今回の数値から北海道が日本の食をしっかり支えていることが良く分かる。しかし、一方で農村人口は減少の一途を辿っている。未来を想像すると不安が過ぎる。食料の生産基地である農村を守るには、当然のことながら、そこに人が暮らし続けていくための医療、介護、教育、買い物、子育て、公共交通などのインフラが整っていなければならない。安心して住めるマチであってこそ安心して営農ができ、日本全体の食を支えることができる。
もう一つ重要なのは、生産された農産物がきちんと輸送できる鉄路が守られていることである。JAによれば津別町の農産物の7割がJR貨物を利用している。
