市内には、国や県、市が指定した文化財がキラ星のごとく光り輝いています。このコーナーでは、数ある文化財の中から代表的なものをシリーズで紹介します。
指定日
大正4年3月26日
所在地
長浜別院大通寺(元浜町)
長浜別院大通寺は、真宗信仰が盛んな湖北地域を象徴する真宗大谷派の寺院です。大通寺の成立は、慶長元年(一五九六)に、城主不在の長浜城に建立された総会所に遡ります。その後、東本願寺を開いた教如は、総会所を基に重要な拠点として長浜御坊を建立しました。江戸時代に入ると、長浜御坊は大通寺と称され、現在の敷地に移り、境内が整備されました。
国内有数の貴重な建築が伝わる大通寺の中で、本堂の西に位置する建物が広間です。広間の内部は大床や違い棚、帳台構を設ける書院造りとなっており、奥の壁面は、江戸時代を代表する絵師集団である狩野派が描いた壮大な障壁画で飾られています。中でも、大床の障壁画は、金色の背景に二頭の獅子が山中で遊ぶ様子を描いた豪華絢爛な作品として注目されます。
広間は、伏見城の建物が大通寺へ移築されたものと伝わります。このことを示す確実な証拠はありませんが、広間は江戸時代前期の建立で、移築された痕跡があると指摘されており、豊臣家にまつわる建物であった可能性も想像されます。また、帳台構に豊臣家の家紋である桐紋の飾金具が付けられています。
現在、広間では北近江豊臣博覧会に合わせ、秀吉と秀長に関するパネルや大通寺の宝物を特別展示しています。この機会にぜひ見応えのある広間とともにご覧ください。

▼大通寺広間
問合せ
長浜城歴史博物館 63・4611
