浅見宣義

1 息子を変えた、一冊の絵本
秋が深まり、10月27日からは「読書週間」が始まります。この季節になると、息子が小学生だった頃、学校の推薦図書『かさぶたくん』の感想文を書き、思いがけず表彰されたことを思い出します。照れながらも誇らしげな息子の姿に、私もうれしくなりました。これを機に、息子は次々と本を手に取るようになりました。一冊の本との出会いが、こどもをこんなにも変えるのかと驚きました。
2 一冊を手渡す人
あの絵本も、学校が選び、息子に手渡してくれた一冊でした。自分がこどもの頃は気づきませんでしたが、周りの大人がすすめる本には、こどもの成長をそっと後押しする力があると、今になって気づかされます。数えきれない本から、自分に合う一冊を見つけるのは簡単ではありません。だからこそ、身近な人の「これはどう?」という一言が、新しい世界への扉を開くのだと思います。
図書館では、司書が本選びを手伝うほか、知りたいことに応じて、必要な資料や情報を案内する「レファレンスサービス」を行っています。本選びに迷ったときも、気軽に相談してください。
3 心に残る一冊を、こどもたちへ
こうした本との出会いを、まち全体で応援したいと考えています。市では今年度、物価高騰が続く中でも、こどもたちの読書の機会を確保できるよう、国の交付金を活用し、市内に住む小・中学生など約8,600人を対象に、一人につき5,000円分の図書カードを、読書週間が始まるまでに保護者の皆さんへお届けする予定です。
一冊の本は、知らなかった世界を見せ、こどもの視野を広げ、生きる力を育みます。この秋、図書カードや図書館も活用しながら、お子さんと一緒に、心に残る一冊を探してみてはいかがでしょうか。

▲絵本の読み遊びをする親子
(長浜市立図書館)
