市内の自然の不思議や、そこに住む様々な生き物の面白い生態などをご紹介します。
秋が深まり、今の時期、道路をふらふら歩くカマキリがそのまま水辺へと歩いて行き、水に入るとお尻の先から突然黒いひも状の生物が出てきてびっくりされた方はいませんか。
黒いひも状の生物は、「ハリガネムシ」という寄生虫です。ムシという名がついていますが、類線形動物という仲間に属し、昆虫ではありません。成体はカマキリのお腹から出て水中に入り、水中に卵を産みます。卵から孵った幼生は、カワゲラなどの水生昆虫の体内に入り、その水生昆虫がカマキリに食べられて体内で成体になります。
カマキリのお腹にたどり着くまで複雑な長旅をする寄生虫ですが、興味深いのは成体が宿主であるカマキリを洗脳し、卵を産むために水辺へ誘導するところです。
ハリガネムシは宿主に入り、遺伝子をそのカマキリに合わせることで脳を操るそうです。いつの間にか体内に入った寄生虫に、栄養を取られるだけでなく脳まで支配されるというホラー映画さながらの光景にはぞっとさせられますね。
▲カマキリのお腹から出るハリガネムシ
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