温暖な海を中心に、さまざまな種が生息するフエダイ科の魚たち。上関の海では、ヨコスジフエダイが確認されています。この「ヨコスジ」という名前には、興味深い由来があります。魚の模様は、泳いでいる姿ではなく、頭を上にした姿勢を基準に「縦」と「横」を区別するのが一般的です。つまり、頭から尾へ向かう方向が「縦」、体を輪切りにする方向が「横」とされます。ところが、ヨコスジフエダイの筋模様は頭から尾に向かってまっすぐ伸びています。本来の基準では、「縦筋」と呼ばれるはずですが、この魚は泳いでいる姿では横方向の筋に見える印象から、「ヨコスジ」と名付けられたようです。筋や縞模様のある魚を見る機会があれば、模様がどちら向きかにも注目してみると、新たな発見があるかもしれません。
(鹿児島大学 久保田雄斗)
上関さかな図鑑プロジェクト
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