我在平戸 vol.20
五毒払いと薬草文化
旧暦の5月(今年は6月15日〜7月13日ごろ)は、暑くて湿気が多くなる季節です。この時期は「五毒」と呼ばれるサソリ、ヘビ、ムカデ、ヒキガエル、ヤモリが増え、昔は病気が広がりやすいとされていました。
端午節(旧暦5月5日)もこの時期に行われ、ちまきを食べたり、ドラゴンボートレースが行われる習慣がありますが、元々は病気や災いを避けるために生まれた行事です。
端午節には、家の入口にヨモギやショウブを飾る習慣があり、ヨモギは虫よけや湿気対策に、ショウブは邪気を払う植物として使われてきました。
また、香囊(こうのう)と呼ばれる香り袋を身につける習慣もあり、袋の中には、ヨモギやビャクシ、カッコウ、クスノキ、レモングラス、チョウジなどの薬草が入っています。これらの薬草は香りを楽しむだけでなく、虫よけや体調を整える目的もありました。
私が子どものころ、祖母は毎年手作りの香囊を作ってくれました。その独特な薬草の香りは、夏になると思い出す大切な記憶です。
▲ヨモギやビャクシ、カッコウ、クスノキが入った香り袋(香囊)
問 文化交流課交流推進班 ☎22-9143
