夏、健診で「血糖値が高くなった」という方が増えます。これは夏特有の、身体の中で起きている仕組みが原因です。
①血液の「濃縮」
普段より大量の汗をかき、体液が減少します。同じ量の糖でも、血液が濃くなれば血糖値は高くなります。
②暑さのストレスがホルモンを乱す
暑さは心身へ負荷をかけ、アドレナリンとコルチゾールというホルモンが分泌されます。これらのホルモンは肝臓に指令を送り、ブドウ糖を血液中に放出させます。つまり、暑いだけで血糖値が上昇する仕組みになっています。
③運動不足で筋肉が糖を消費しない
猛暑で外出を控えると、運動量が減ります。筋肉は糖の最大の消費器官です。活動量が低下すれば、血液中の糖が消費されず、蓄積してしまいます。
④睡眠不足で血糖値が上昇
日が長くなると就寝時間が遅くなりがちです。加えて最近の飛騨は夜も気温が下がらないことが増えています。睡眠不足は自律神経を乱し、血糖値調整機能が低下します。つまり体の疲れが、さらに血糖値を上げてしまいます。
⑤糖分飲料の落とし穴
熱中症予防の名目で、スポーツドリンク等をたくさん飲むと腸での吸収が速いため、血糖値を急激に上げます。
⑥ミネラル不足がインスリン不全に
汗とともに、マグネシウムなどのミネラルを大量に失います。ミネラルはインスリン分泌に不可欠で、不足すると血糖値調整機能が低下します。
夏の疲れを取り、血糖値を上げないために今できる対策をお伝えします。
毎日、朝・昼・晩にのどが渇いていなくても水か麦茶をコップ1杯ずつ飲む習慣を。無理のない朝夕の散歩、室内のラジオ体操などで筋肉のブドウ糖消費を促し、夜10時までの就寝で睡眠を確保しましょう。夏の血糖値上昇は正しい対策で改善できる可能性があります。
保健センター
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