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特集 海と生きるまち、函館

くらし

朝の心地よい潮風、水平線にきらめく漁火、そして食卓を彩る豊かな海の幸。日本で最初の国際貿易港として開港し、異国情緒あふれる美しい街並みを育んできた函館にとって、海はあって当たり前の存在です。

今回、市民の皆さんにLINEアンケートで「函館の海」でイメージするものを回答してもらうと、多くの方が「観光客で賑わう港町の風景」や「豊かな海産物」を函館の海の魅力として挙げられました。私たちの歴史、文化、そして経済は、いつもこの海と歩んできました。

しかし今、この海に地球規模の大きな環境変化の波が押し寄せています。アンケートでも3位に「魚種の変化」が挙がったように、身近な魚の獲れ方が変わっています。「これまで通り」が通用しなくなってきたこの時代、私たちはこの海とどう向き合っていくべきなのでしょうか。さらに、時に牙をむく津波のリスクなど、命を守るための「怖さ」への備えも見直さなければなりません。

こうした海の変化に向き合い、海とともに歩む暮らしを次の世代へつなぐため、安心への備えと、未来への挑戦が進められています。守るべき日常、正しく備えるべきリスク。いま、あらためて知っておきたい「函館の海」のこれからを、一緒に覗いてみませんか。

LINEアンケート結果
「函館の海」でイメージするものは何ですか?

アンケートの4 位以下は下記のとおりとなりました。
自由意見には「漁火」や「青函連絡船」などを挙げていただいた方もいました。

No 4水産業・漁業18.4%
No 5造船業11.4%
No 6水産・海洋の学びの街4.9%
No 7津波への備え・防災4.6%
No 8育てる漁業4.2%
No 9漁業の後継者不足3.4%
No10海水温の上昇3.3%

LINEアンケートに回答いただいた皆さん、ご協力ありがとうございました。
回答期間:6月17日~23日 総回答数:2,439件
回答方法:10項目から最大3つを選択

未来への挑戦——地域水産業共創センターセンター長インタビュー

地域水産業共創センター長を務める北海道大学の都木靖彰さんに、函館の海で起きている変化と、次世代に向けた水産業の未来図について伺いました。

複雑に絡み合う「海の変化」

近年、イカやサケが減り、ブリやマグロが増えるなど、獲れる魚の種類が変化しています。皆さん、この変化を「温暖化のせい」と思っていませんか?もちろん海水温の上昇も影響していますが、実はそれだけではありません。海洋環境の変化、生態系のバランス、そして人間の漁業活動(漁獲圧)など、多様な要因が非常に複雑に絡み合って起きています。単純な図式では説明できない複雑な変化が、函館の海に押し寄せているのです。

函館が誇る「海洋学」と「水産学」の集積

海の変化に立ち向かう上で、函館には大きな強みがあります。それは「海洋学」と「水産学」という2つの学問が揃っていることです。海の環境や変化などの現状を調べる「海洋学」と、その変化に人間がどう適応し、産業をどうすべきかを考える「水産学」。函館には北大水産学部をはじめ、道総研の函館水産試験場、道立工業技術センターなどの研究機関が集積しており、海の現状把握から食品加工まで、総合的に研究できる環境が整っています。

若者が選ぶ産業へ 研究からビジネスへ

これからの挑戦は、新しい養殖技術などの研究を「技術開発」で終わらせず、自立したビジネスへと育て上げることです。共創センターが中心となって行政や地域企業と連携し、研究成果が地域のビジネスとして社会に還元される仕組み作りを目指します。

20年、30年後の目標は水産業の構造を変革し、若者が普通の企業と同じように就職先として選ぶ魅力的な産業にすることです。市民の皆さんも、ぜひ食卓に並ぶ魚がどう手元に届くのか、現場に興味を持ってみてください。

①インタビューに答える都木さん
産学官が連携し取り組む新たな養殖事業
②産学官が連携し取り組む新たな養殖事業(キングサーモン)
共創センターが実施する人材育成プロジェクト
③共創センターが実施する人材育成プロジェクト。産業の現場を知る演習を大切にしている。
産学官連携を深めるプラットフォーム設立に向けた意見交換会
④産学官連携を深めるプラットフォーム設立に向けた意見交換会(③④写真提供:地域水産業共創センター)

ご存じですか? 函館国際水産・海洋都市構想

函館は三方を豊かな海に恵まれ、その環境を生かして水産・海洋分野の研究機関や企業が集まるまちです。
この構想は、この地域の強みを生かし、水産・海洋分野の研究拠点づくりや新たな技術・産業の創出を進める取り組みです。2003年の構想策定以来、産学官が連携し、地域の活性化を目指しています。

豊かな海が持つ、もう一つの顔 今、見直す「もしも」の備え

私たちに多くの恵みをもたらしてくれる海。しかし、時には津波や高潮といった牙をむくリスクも隣り合わせにあります。災害はいつ、どのような形でやってくるか分かりません。だからこそ、日頃からの正しい知識と備えが、あなたと大切な人の命を救う鍵になります。

問合せ 災害対策課 ☎21-3648

もしもを生き抜く 今すぐ知っておくべき、津波への構え

POINT 01 日ごろの備え

「生活圏」の津波リスクをハザードマップで確認

  • 危険な場所を確認
    自宅だけでなく職場や学校、よく行くスーパーなど生活圏をチェックしてみましょう。
  • 避難場所を確認
    津波対応の緊急避難所や津波避難ビルの場所・経路を確認しましょう。

函館市防災ハザードマップ Web版

POINT 02 津波注意報

直ちに海から上がる 海岸や河口から離れる

海の中にいる人はすぐに上がり、海岸や河口付近にいる人は直ちにその場から離れてください。

津波注意報でもすべての避難所を開設します。

POINT 03 津波警報

直ちに避難

津波の浸水が想定される区域の外へ退避するか、間に合わないときは近くの津波避難ビルや高台など、より高く安全な場所へ避難してください。

「想定外」を「想定」する

地震の規模や震源によっては、津波の到達時間や範囲が変わることがあります。「より高く、より遠く」へ、可能な限りの避難行動をしましょう。

いざという時 避難の3大原則

津波は繰り返し襲ってきます。津波警報、大津波警報が解除されるまで避難を続けてください。

  • 海から離れる
  • 高いところへ
  • 原則徒歩

津波注意報でもすべての避難所を開設します

津波注意報が発表された段階で、原則すべての「津波対応の緊急避難所」を開設する運用へ変更しました。
海にいる方は直ちに海から上がり、海岸や河口付近にいる方は直ちに海から離れ、安全な場所へ避難してください。
海外で発生した遠地地震などでは、地震の揺れを感じない場合にも津波注意報等が発表されることがあります。

【津波時の避難所開設基準】

避難情報は、市ホームページや市公式LINE、ANSINメールなどで発信します。

もしも今日、災害が起きたら…?

防災チェックリスト

災害は、準備ができた日を待ってはくれません。まずは今の備えをチェックしてみませんか。

  • 飲料水や非常食を備えている
  • 非常用持ち出しバッグを準備している
  • 家族との連絡方法を決めている
  • 避難場所を確認している
  • 家具の転倒防止をしている

チェックが付かなかった項目は、今日できることから一つずつ。

デマに注意!必ず「公式情報」を確認!

災害時は、さまざまな情報が飛び交います。テレビやラジオに加え、市ホームページや公式SNSで最新情報を確認しておくと安心です。

大雨・台風から身を守る 防災気象情報への警戒レベルの表示

警戒レベル4相当=避難指示ではありません

大雨などの際に発表される「警戒レベル相当情報」は、気象庁が発表する防災気象情報です。
市は、この情報に加え、気象予測や河川水位などを総合的に判断して避難情報を発令します。

警戒レベルに合わせて避難準備と情報収集を!市から避難情報が出たら速やかに避難してください。

【防災気象情報が発表されたときの市民の皆さまへのお願い】

  • テレビやスマホで最新の気象情報をチェック
  • ハザードマップ避難場所・経路を確認
  • 高齢者など避難に時間のかかる人は避難の準備
  • 危険を感じたときは早めに安全な場所へ避難

函館市防災ハザードマップ Web版
函館市広報広聴課 (@Hakodate_PR) / X
防災/消防・救急/規制等に関わる情報 | 函館市
津波対策について | 函館市
https://liff.line.me/2000925055-M5ZB9RQR?page=survey_launcher&channel_id=1657306027&liff_id=2000925055-M5ZB9RQR&survey_id=a0O5j0000045Vvv

※広報紙をもとに情報を収集しています。品質に配慮していますが、お気づきの点があればこちらからご連絡ください。
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