短歌(蘭越短歌会から)
ちんまりとホテルのソファに座りいて
想いは巡る新郎の生まれし日
宮谷内 誠子
空港の到着ロビーで顔嵌めの
いかのパネルで家族撮影
久保田 飛鳥
灯籠に人それぞれの願い乗せ
岸を離れて西へと向かう
野口 のぶ子
帰省して親のお世話に勤しむる
歌友の娘見つめ心和みて
西條 美登
ながながと手伝いくれし娘も帰り
またの再会笑顔で送り
中屋 吉恵
新盆に灯りともして夫を待つ
この夜ばかりは雨降らぬよに
新見 貞子
うち見れば五色に灯る灯のゆれて
里の川面に灯籠流し
多仲 兎角
俳句(蘭越俳句会から)
笛太鼓にわかに集ふ秋祭り
上野 朝子
ふるさとを巡るお囃子秋の雨
田縁 幸哉
行く道や稲穂も踊る笛太鼓
中兼 裕美子
老いの手に寄らずはなれぬ赤とんぼ
福村 京子
朝露や行き合ひの季を草に置き
田中 水月
雨上りセミの声なし澄んだ空
本間 テイ
秋晴れも猫の目政宗も泣く
西岡 孝一
秋の名月
