
がん治療の地域内完結に向けて
東近江市蒲生医療センターは、令和2年度に指定管理者制度を導入し、総合家庭医の充実、訪問診療、居宅介護、通所リハビリや予防医療などの地域医療の充実に努めてきました。さらに、従来からの地域医療に加えて、地域で完結率の低いがん治療などの診療機能強化のため、病院化に向けた取組を進めてきました。
東近江医療圏域では、急性心筋梗塞や脳卒中などの治療が圏域内完結率85パーセント以上であることに対し、がん治療については、完結率が56パーセントと低い状況が課題でした。そのため、蒲生医療センターをがん治療の拠点とし、令和3年度にがん診療棟を増築しました。全身を撮影し、細胞の活動状態などから、がん細胞を発見する「PET‐CT」やメスを入れずにがん治療ができる放射線治療装置「リニアック」を導入し、がんの早期発見や放射線治療によるがん治療の完結率向上に取り組んできました。
検査から手術まで一貫サポート
この取組を進める中で、通院での放射線治療による患者の身体的負担が大きいことや手術が必要となる患者が一定数存在することが分かってきました。
そこで、当センターにおいて、がんの検査から手術などの治療に至るまでを一貫して実施できるよう、病床を19床から35床へ増床しました。さらに今回の増改築では、高度な最新検査機器の新規導入をはじめ、プライバシーに配慮した個室の拡充や、明るく開放的な待ち合いスペースなど、患者やその家族が安心して過ごせる環境づくりにも取り組むこととしたものです。
この診療体制と快適性を大きく強化した新蒲生医療センターは、12月1日㈫から診療を開始します。
今回は、地域医療の新たな拠点として生まれ変わった蒲生医療センターの取組を紹介します。
問合先
地域医療政策課
IP電話 050-5801-5664
ファクス 0748-24-1052

無痛MRIの新規導入
がんの種類のうち乳がんは、日本人女性の約8人に1人が罹患し、がんの中で最も罹患数が多い病気です。しかし、早期発見により90パーセント以上の確率で治る可能性がある病気でもあります。このため、まずは乳がん治療を実施することとしました。
乳がんについては、専門医の不足や検査時の痛み、マンモグラフィー検査ではがんが発見しにくい場合があるといった課題がありました。
この課題を解決するため、検査の際に痛みがなく、高い精度でがんを発見することが可能な最新のMRIを導入するとともに、日本乳癌学会乳腺指導医である諏訪裕文先生が院長として就任されました。
当センターでは、将来的にはほかのがん治療についても地域内で完結できるよう、順次診療体制を拡充していきます。
形成外科の診療開始
患者の皆さんが自分らしく安心して過ごせるように12月1日㈫から形成外科の診療を開始します。
また、新設された増築棟内には乳がん治療に伴う外見の変化に対するケアに対応するため、処置室・カウンセリング室などを完備しました。周りの目を気にせずリラックスして病棟内で過ごせるようにプライバシーに配慮した専用待合室も備えており、落ち着いた雰囲気の中で受診できます。
そのほかにも、皮膚の傷が治る過程で赤いしこりになるケロイドの治療やレーザー治療などの美容診療にも対応しています。

蒲生医療センター診療科目

- 内科
- 脳神経内科
- 小児科
- 整形外科
- 泌尿器科
- 乳腺外科
- 皮膚科
- 放射線科
- 放射線治療科
- リハビリテーション科
- 形成外科
※形成外科は12月から診療開始
10月から総合家庭医の充実を図り、より一層市民の皆さんに「安心と満足」を得られる医療を提供できるよう診療を行っています。
詳しくは蒲生医療センターホームページを確認してください。
無痛MRI検診事業を実施します ~蒲生医療センター病院化記念~
蒲生医療センターの機能拡充に併せて、新しいMRI検診や治療方法についてより多くの人に知ってもらい、安全で良質な医療を提供するため「蒲生医療センター無痛MRI検診事業」を実施します。この機会に新規導入した無痛MRIを利用し、健康管理に役立ててください。
対象
東近江市に住民票のある人
申込み
12月1日㈫から申込み受付開始
蒲生医療センターホームページを確認してください。
問合先
蒲生医療センター
IP電話 050-5801-1175
ファクス 0748-55-1178
費用
通常の検診費用25,000円 → 5,000円で検診できます!
定員
先着100人限定

新しく増築された主な施設を紹介します
1F


MRI室(イメージ)
無痛の乳がん検診が可能な最新機器を導入しました。
2F


デイルーム
落ち着いた色調で面会の際などリラックスして過ごせます。

入院患者用個室
新たにシャワー・トイレ付きの個室ができました。
3F


病理標本室
細胞などからがんなどの病気を診断・管理します。

手術室
乳がん手術などを実施できる手術室です。
がんの診断から治療まで完結する病院

東近江市蒲生医療センター
諏訪裕文 院長
地元で安心してがん治療を受けられるようになりました!
病院の整備工事により、手術室、新病棟、外来通院治療室、画像検査室が増築され、がん治療の柱である手術、薬物療法ができるようになりました。従来のPET診断センター、放射線治療センターと合わせ、がんの診断から治療まで完結できる病院になります。
乳がんと泌尿器がんの専門医が常駐しており、新たに形成外科医の着任によって乳房再建術などアピアランス向上が可能になります。
乳房撮影では3D撮影機器を導入して診断精度が向上するほか、新しいMRI機器の導入により着衣のまま痛みなく乳がん検診を受けられるようになります。
東近江圏域の皆さんに、地元で安心してがん治療を受けていただけるように、病院一丸となって取り組んでいきます。
身近な「かかりつけ形成外科」へ

東近江市蒲生医療センター
形成外科医 荒川夏希 医師
術後の処置など多様な選択肢を提案します!
蒲生医療センターの形成外科では、皮膚・皮下のできもの(がんを含む。)、けがややけど、傷跡やケロイド、眼瞼下垂、生まれつきの疾患、乳がん術後の胸の再建(乳腺外科と連携したインプラントや自家組織による治療)など、幅広い保険診療を行います。特にケロイド治療では、薬や注射、手術のほか、術後に必要な放射線照射まで院内で一貫して受けることが可能です。
また、保険診療に加え、レーザーやスキンニードリングなどの美容皮膚科治療や、美容外科手術(自由診療)にも対応しています。自由診療においても全身麻酔での手術が可能であり、一人一人の希望に合わせた多様な選択肢を提案します。
肌や傷のお悩みは、保険診療・自由診療を問わず、気軽にご相談ください。
地域でつなぐ医療のバトン「東近江メディカルケアネットワーク」
地域医療連携推進法人東近江メディカルケアネットワークは、東近江市、日野町、竜王町などの行政機関、東近江総合医療センターや東近江医師会などの12の法人が一体となり、皆さんが地域で将来にわたって安全・安心に医療を受けられるように取り組んでいます。蒲生医療センターの増築においても、病床数の確保などさまざまな面で連携を図ってきました。引き続き、医療機関相互間の連携を推進し、「地域で創る総合病院」を目指して取り組んでいきます。

https://gamo-hp.siga.jp/section/index
地域医療連携推進法人 東近江メディカルケアネットワーク
