ドミノ倒しを食い止める 最大の鍵は「社会とのつながり」
東近江市では、フレイルを予防するために皆さんが地域で支え合い一人一人が社会とのつながりを持てるような場所づくりに取り組んでいます。
厚生労働省などの研究で、「通いの場(集まって行うグループ運動や地域での活動)への参加率が高いほどフレイル予防効果を著しく高める」とされています。
ドミノ倒しを食い止めるには「社会とのつながり」をできるだけ長く持ち続けることが重要です。
そもそも「フレイル」ってなに?
「フレイル」とは、加齢に伴って心や体の活力(筋力、口腔の機能、認知機能、社会とのつながりなど)が低下し、「健康な状態」から「介護が必要な状態」へと向かう中間の時期のことです。
フレイル予防の最大のポイントは「早く気づいて適切な対策をすれば、元の元気な状態に戻ることができる」という点にあります。
要介護状態への連鎖「フレイルドミノ」
生活の衰えはある日突然やってくるわけではありません。まるでドミノ倒しのように、ひとつの衰えが次の衰えを引き起こし、連鎖的に進んでいきます。
この現象を「フレイルドミノ」と呼びます。ドミノが倒れる最初のきっかけは、「社会とのつながりが減ること(社会性の低下)」です。
つながりが減ると、人と話すことや食べる楽しみが減って口腔内や栄養の状態が悪化します。やがて動くことがおっくうになって筋力が衰え、身体機能が低下し、最終的に要介護状態につながります。
「フレイルドミノ」の進行(要介護状態への連鎖)
- 社会性の低下
- 口腔・栄養状態の低下
- 身体機能の低下
- 要介護状態
早期の予防・対策で連鎖を止めましょう
東近江市の高齢者が抱える「フレイルの課題」
口の健康の赤信号
後期高齢者の歯科健診受診率は14.3パーセントと低い現状にあります。一方で「固いものが食べにくい」といった口の不具合を感じている人が30パーセント以上となっています。口の衰えを放置すると、低栄養や誤嚥性肺炎など全身状態の悪化を招くおそれがあります。
(固いものが食べにくいと答えた人)
出典:滋賀県後期高齢者医療広域連合データ
足腰の衰え
高齢者健診受診者のうち、約20パーセントの人が過去1年以内に「転倒したことがある」と回答しています。転倒から骨折し、そのまま要介護状態になってしまうことが懸念されます。
(1年以内に転倒した人)
出典:滋賀県後期高齢者医療広域連合データ
問合せ:保健センター
電話:050-5801-5050 FAX:0748-23-5095
社会とのつながり・生きがい「通いの場」に参加しよう
市内で開催しているフレイル予防の取組を紹介します
地域の集まりに専門職をプラス!楽しく学べる健康講座
地域の皆さんが集まる集会やサロンに、専門職が出向く「ちょっときてぇな講座」をご存じですか。フレイル予防や健康づくりのため、保健師や管理栄養士、歯科衛生士、運動指導士などの専門職が講座をします。体を使う運動やレクリエーションをはじめ、口腔や栄養の豆知識、骨密度測定など内容は盛りだくさんです。また、皆さんの希望に合わせた内容で実施することもできます。
問合せ:生涯学習課
電話:050-5801-5672 FAX:0748-24-1375
地域リハビリテーション活動支援事業 まちリハ
自治会やサロンなど地域の仲間で集まる場所にリハビリ専門職などが定期的に出向いて、それぞれのグループに合わせた簡単な運動や体力測定などを実施します。これからも長く仲間と一緒に無理なく続けられるように専門職がしっかり伴走してサポートします。
詳しくは保健センターに問い合わせてください。
問合せ:保健センター
電話:050-5801-5050 FAX:0748-23-5095
75歳を迎える人へ いきいきシニア75 ウエルカム事業
健康保険が切り替わる節目に、これからの毎日をいきいきと過ごすための健康講座を開催しています。保健師、歯科衛生士、管理栄養士、健康運動指導士などの専門職が多角的な視点からフレイル予防のコツを紹介します。
対象者には案内を送付します。これからの健康づくりの第一歩として、ぜひ参加してください。
問合せ:保険年金課
電話:050-5801-5631 FAX:0748-24-5576
健康推進員がリーダー スクエアステップ体験会
スクエアステップは、専用マットのマス目をルールどおりに踏んでいくゲーム感覚の「歩く脳トレ」で、運動不足の解消や転倒予防にぴったりです。健康推進員が優しくサポートしますので、初めての人や一人で来られる人も安心して参加できます。
毎月ショッピングプラザ アピア(八日市浜野町)などで体験会を開催しており、要望に応じてお住まいの地区に出向くこともできます。
問合せ:保健センター
電話:050-5801-5050 FAX:0748-23-5095
自分の変化に気づく高齢者健診
75歳を過ぎたら高齢者健診を受けましょう
75歳の誕生日以降は高齢者健診の対象となります。病気などの治療中の人も健診を受けられます。生活習慣病の重症化やフレイルの兆候を早期に見つけるためにも毎年必ず受診しましょう。
健診内容:血液検査、尿検査、医師の診察、血圧測定、身体測定、必要な人のみ心電図・貧血検査
- 無料
- 個別受診:かかりつけの医療機関に相談してください。
- 集団健診:電話または申込みフォームから申し込んでください。
※かかりつけの医療機関が健診を実施していない場合は、保健センターやコミュニティセンターで集団健診を受診できます。
※集団健診では、結核健診やがん検診も同日に受診できます。
問合せ:保健センター
電話:050-5801-5050 FAX:0748-23-5095
受診後のアフターフォローも万全です
結果説明会の開催(集団健診受診者対象)
健診結果が何を意味するのかを分かりやすく解説し、改善が必要な場合は、保健師、管理栄養士、理学療法士などの専門チームが一緒に対応策を考えます。
保健師による個別訪問
健診の結果を受けて医療機関を受診していない人に対して、保健師が個別訪問をして必要な治療や生活改善のサポートを行います。脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気の発症を防ぐために、一人一人の状態に合わせて改善に向けて取り組んでいます。
質問票から始めるフレイル予防
口や栄養の個別訪問
健診の際に記入された質問票からフレイルのリスクがあると思われる人には、歯科衛生士や管理栄養士が自宅を訪問し、口腔ケアや栄養バランスについて具体的なアドバイスを直接お伝えします。
予防教室への案内
フレイル予防教室へお誘いの手紙を送付しています。健診を毎年受けて、体の変化に気づきフレイル予防に活用してください。
東近江市 × びわこリハ大の専門力でサポート!大学と協働で進める2つのフレイル予防プロジェクト
県内の大学と大学が所在する市などで構成する環びわ湖大学・地域コンソーシアムでは、大学と地域が連携して地域課題の解決に取り組んでいます。
本市では、びわこリハビリテーション専門職大学と協働で、専門的なリハビリの知見を取り入れた2つのフレイル予防プロジェクトに取り組んでいます。
いきいき生活プロジェクト
同大学の理学療法学科とシルバー人材センター、保健センターの3つの機関が協働でシニア世代の健康寿命の延伸を目指す「体力測定付き連続講座」を開催しています。自分の体の状態を知り、生活に合わせた運動や習慣を専門職と一緒に学びます。
びわこいきいきプロジェクト
同大学の作業療法学科と長寿福祉課が協働し、愛東地区でフレイル予防に取り組んでいます。今年度は運転免許証返納後の移動への不安を和らげるため、公共交通機関『ちょこっとバス』を利用したお出かけを企画し体験乗車を行いました。
参加者からは、「バスのステップが低くて乗りやすかった」や「公共交通を利用するためにも日頃から体力を維持したい」との声が寄せられています。
※今年度の両プロジェクトの参加者募集は終了しています。
保健師に相談してください!
高齢者健診は受けて終わりではなく、無理なくフレイル予防を始めるチャンスです。
いつまでも自分らしくいきいきと過ごすために、気になることがあれば、気軽に保健師にお声掛けください。
保健師 大森理紗さん
目標に向けて楽しく健康づくり
自分の体力が同年代の人と比べてどの程度なのか知りたくて参加しました。
適度に仕事をして体を動かしながら、好きな歌手のコンサートに行くことを目標に健康づくりに励んでいます。
いきいき生活プロジェクト 参加者 久田千佳子さん
学生の力で地域を元気に!
大学での学びをいかして市民の皆さんの健康づくりをサポートします。
今後もたくさんの人との交流を通して地域を元気にしていきたいです。
びわこリハビリテーション専門職大学 学生 井之口和大さん
