月曜句会 𠮷積 漫歩選
接待のお茶にも合掌秋遍路
十五夜の野立の席に招かれて 吉積 香代子
秋空に楚楚と舞ふ鷺顧みる
AIの一人歩くや鰯雲 早川 たま
花野行く病衣が少し大き過ぎ
煙臭い列車の裾の零萩 吉田 容子
夜鍋する俵編む藁叩く音
目に見えぬ母には香り金木犀 立花 一枝
コスモスの無人の駅舎色清か
バス停に待つ人静か秋の風 日高 孝
爽かな風を背に受け朝散歩
芒野に暮色の風は柔らかく 𠮷積 漫歩吟
隣保館 建部 三由紀選
英霊の海に菊酒注ぎけり 童子
姉亡くし棺に語る長き夜 洋一
長過ぎる身を持て余す穴惑ひ 一伸
星月夜栄華を偲ぶ古城かな 昭
涼新た所作美しき巫女の舞 一
重陽やわが身労る検診日 輝久
金木犀明日を占ふ香りして 長生
秋風や絵馬の戦意の薄れゆく 選者吟