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静岡酵母が紡ぐ日本酒の未来

文化
おちょこに注がれる日本酒と静岡おでん

静岡酵母が紡ぐ日本酒の未来

上質な水に恵まれた静岡は、古くから旧東海道を往来する旅人をもてなすための造り酒屋が多い地域でした。昭和50年代に日本酒の消費量が減少すると、県内の蔵元や技術者たちは「静岡酵母」の開発をはじめとした独自の酒造りに心血を注ぎ、全国にその名を轟かせました。その伝統を受け継ぎ、現在も進化し続ける静岡の日本酒の魅力をお伝えします。

県工業試験場が共同研究により酵母を開発

日本酒は、原料の米を「麹菌」、「酵母」など微生物の力で発酵して造ります。昭和50年代に県工業試験場(※)で酵母を研究していた河村傳兵衛氏をはじめとする複数の研究者と県内酒造業界が一体となって「静岡酵母」を開発し、静岡の環境に合った日本酒造りを実現・普及しました。

(※)現在の県工業技術研究所沼津工業技術支援センター。産業振興を目的にさまざまな研究を行い、県内産業の技術力向上を支援している。

酒造りにおける微生物のはたらき

麹菌
デンプン
↓ 糖化
ぶどう糖

酵母
ぶどう糖
↓ 発酵
アルコール

食材を引き立てる「吟醸王国・静岡」の酒

静岡酵母で醸された酒は淡麗で、メロンやバナナを思わせるフルーティーな香りがします。その特性は全国新酒鑑評会で高く評価され「吟醸王国・静岡」と称されるまでになりました。「食材の特徴を引き立たせる食中酒」とも言われる静岡吟醸は、県内各地の海の幸・山の幸との相性も抜群です。

マグロやタイなどの刺身の盛り合わせ
網の上で焼かれているしいたけ

GIで世界に羽ばたく!

酒類の地理的表示(GI)は、原料や製造方法などの基準をクリアした製品が独占的に「産地名」を使用できる制度。静岡の日本酒は令和5年に「GI静岡」の指定を受け、地域のブランドとして国内外に出荷されています。静岡酵母や県産原料を使ったお酒をお楽しみください。

GI SHIZUOKA ロゴマーク

新たな酵母で切り拓く未来

静岡酵母を生み出した沼津工業技術支援センターでは、より香り高くフレッシュな味わいを持つ日本酒を生み出すため、県内の蔵元と連携を取りながら新たな酵母開発の研究を進めています。

沼津工業技術支援センターの鈴木さんと新村さん
沼津工業技術支援センター
鈴木さん・新村さん

最高の食中酒を目指して日々研究中! 新たな静岡酵母の候補選定を行い、今後はより実製造に近い規模での研究に移ります。

県民みんなで地酒を楽しむ

県内では年間を通じて地酒に触れ合えるさまざまなイベントが開催されています。ぜひ、ご参加ください!

酒蔵を見学する人々
▲酒蔵見学
地酒まつりで乾杯する大勢の人々
▲昨年9月に県内で行われた地酒まつり

和食展しずおか

ユネスコ無形文化遺産の「和食」を科学や歴史などの視点から紹介する企画展です。期間中にはさまざまな県産日本酒の振る舞い酒もあります。

10/11(土)〜12/14(日)
振る舞い酒は11/9(日)・12(水)・29(土)の3日間
場所 清水マリンビル・フェルケール博物館(静岡市清水区)

展示されているたくさんの日本酒の瓶

※酒蔵見学の申し込み方法や注意事項などは必ず事前確認をお願いします。お酒は20歳になってから。


[問い合わせ] 県地域産業課 ☎054(221)2520 ✉chiikisangyo@pref.shizuoka.lg.jp

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