「良い睡眠習慣で新しい、充実した生活を!」
かみいち総合病院
主任内科部長
井内 和幸
この原稿を依頼されたのが3月5日で、丁度二十四節気の「啓蟄」の頃です。寒い冬の間、地中に潜んでいた虫や蛇、蛙などが、暖かさに誘われて穴から出てくる頃を言います。 「啓蟄や起きて起きてと声やさし」自作。
4月から親元を離れて生活する新入社員、大学生には愛情こもった親の声で起こされることはもうありません。全てを自分で管理しなければなりません。特に睡眠は軽視されやすく、精神的にも肉体的にも悪影響がでます。人間は24時間のうち1/3は寝ています。眠りが必要なのは①脳と体を休めて、疲労を回復する。自律神経の中で日中は交感神経が優位になり、脳も体も活発に活動します。夜眠ると副交感神経が優位になり休まります。②記憶の整理。睡眠中のレム睡眠では日中の記憶を整理し、長期的な記憶として貯蔵します。③睡眠に必要なホルモンや他のバランスを整える。など一日の3分の1の時間を使って体の調子を毎日整えています。 寝不足(睡眠負債)の週末の寝だめは短期的には効果はありますが、長期的には問題があります。
健康的な睡眠習慣を作るためのポイントはいくつかありますが、①定時に寝る:体内時計が整い、自然な眠気が訪れます。②ブルーライトを避ける:寝る前のスマホやパソコンの使用は睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を抑制します。③就寝中は部屋を暗くしましょう。カーテンも遮光度の高いものにしましょう。④起床時にはカーテンを開け、朝日を一杯浴びましょう⑤寝る前の飲酒は睡眠薬にはなりません。夜間、覚醒に働きます。以上、新社会人、新入生諸君!睡眠は精神的にも肉体的にも健康を維持するため一番大事なことです。グッドラック!
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