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認知症になっても安心して暮らせるまちへ 〜チームオレンジとして活動する〜

社会保障

広報ひがしいずの認知症特集では、令和6年度に町内の中学校で行われた「認知症サポーター養成講座」の様子を紹介しました。また、昨年度はサポーター養成講座を受講した地元企業での高齢者捜索模擬訓練を取り上げ、地域に根差したお店として高齢者や認知症の方々を支える皆さんの取り組みを紹介しました。

今回は認知症サポーター養成講座を受講後、更に認知症の正しい知識を深める「ステップアップ講座」を修了し、地域で「チームオレンジ」として活動をしている方々と、これから活動を始めようと準備を進める方々にスポットを当てます。

チームオレンジとは?

チームオレンジとは、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、認知症の方と家族を地域全体で支える取り組みです。

認知症サポーターがチームを組み、「ステップアップ研修」で知識やスキルを習得した上で活動します。主に認知症の人やその家族に対して見守りや声かけ、交流活動を行い、継続的につながりながら支援を行っています。また、チームオレンジでは認知症の方や家族の方も一員となって活動していくことができ、当事者が地域の人々と関わるきっかけにもなっています。

サポーター一人ひとりができることから参加することが大切であり、チームとしてお互いを助け合うことで、誰もが安心して暮らせる地域づくりに参画することができます。

東伊豆町内の認知症患者約500人
※介護認定者、認知症高齢者 日常生活自立度IIa以上
東伊豆町で誕生した認知症サポーター4196人
※令和8年7月現在「認知症サポーター養成講座」を受講した延べ人数
ステップアップ講座の受講者103人

チームオレンジ を構成する機関・人々

  • 認知症の方本人やその家族
  • 地域包括支援センター
  • 地域住民・民生委員
  • 医療・介護機関
  • その他地域の商店、郵便局、社会福祉協議会など

チームオレンジの活動内容

  • 認知症の方への見守り、声かけ
  • 認知症予防活動
  • 地域の人々との交流促進など
中学校での講座の様子
中学校での講座(基礎知識の講義)の様子

東伊豆町のチームオレンジ 「介護予防ボランティアはあと」さん

介護予防ボランティアはあと 垂井 正(たるい ただし)さん

普段の活動内容を教えてください。

「介護予防ボランティアはあと」は、「若がえり健康教室」に通っていた方を中心に、現在19名で活動しており、発足して12年になります(令和8年7月時点)。毎週金曜日は教室のサポート、月曜日は高齢者の集いの場として「はあとクラブ」を開催しています。

はあとクラブではいつもラジオ体操から始まり、お口の体操のほか、フリートークやトランプ、サイコロゲームなどを組み合わせて、皆でわいわい楽しむことを大切にしています。体操中心の教室とは少し違い、楽しみの中に認知症予防の要素を取り入れているのがはあとクラブの特徴です。

トランプなどのゲーム中の様子
トランプなどのゲーム中は笑いが絶えず、頭を使いながら参加者全員が楽しんでいました。

チームオレンジとしてどのような取り組みを行っていますか?

私たちは、令和6年4月に「認知症サポーター養成講座」を、8月には「ステップアップ講座」をメンバーで受講し、認知症への理解を深めました。

しかし、「チームオレンジ」として何か特別な活動を計画しているわけではありません。メンバーが普段の生活やクラブでの活動、個人的に通っているニューサマーカフェ(認知症カフェ)などで、地域でちょっと心配な方や気になる方を見守ったり、「一緒にどう?」と声をかけたりしています。そうしたことの積み重ねが、ボランティアの活動全体を通して、自然とチームオレンジとしての取り組みになっているのだと思います。

気軽に声を掛け合って参加できるようなクラブへ

私たちは参加者の皆さんが心から楽しみ、いつでも笑顔で参加してもらうことを願っています。参加した方が楽しそうに自分の話をしていたり、ゲームで笑い合ったりする姿を見るとやりがいを感じますね。

チームオレンジとして特別意識しているわけではありませんが、認知症予防に繋がる体操などを取り入れたり、個々が声を掛け合ったりすることを通して、チームオレンジの役割を担えているなら嬉しいです。

ただ、「ここに来て一緒にワイワイやった方がいいのにな」というような、本当に参加してほしい方が、移動手段やきっかけがないために一歩を踏み出せずにいる現状もあります。今後はもっと参加のハードルが下がり、「月曜の会に行ってみない?」とご近所同士で気軽に誘い合えるような仕組みを、地域包括支援センターと一緒に考えていきたいと思っています。

★「はあとクラブ」にご興味のある方は、地域包括支援センター(電話 95-1106)へお気軽にお問い合わせください。

ステップアップ講座受講・チームオレンジへ 「小規模多機能ホームあたがわ」さん

主任介護支援専門員 萩原 優実(はぎわら ゆみ)さんにお話を伺いました。

普段の業務・サービスについて教えてください。

小規模多機能ホームとは訪問、通い、泊りの三位一体となった介護保険サービス施設です。地域密着型サービスとなっており、東伊豆町在住の65歳以上の方で介護認定を受けられている方が利用できるサービスとなっています。利用者一人ひとりに応じた柔軟な対応をさせていただいています。

「ステップアップ講座」ではどのようなことを学びましたか?

令和7年度に職員とご利用者様のご家族へ声をかけ、サポーター養成講座を開催し、今年5月にステップアップ講座を開催しました。

ステップアップ講座では、サポーター養成講座の振り返りをし、認知症の方への対応事例を映像で見ながら正しい声かけ対応について話し合いました。

声かけひとつをとっても、日々の業務から気づくことが多々ありました。表情・問いかけの言葉など、些細なことも認知症の方にとっては受け取り方が大きく変わる場合があります。今回の講座では、その経験を皆で共有する良い機会となりました。

ステップアップ講座の様子。業務中の経験を共有し、よりよい対応方法を検討していました。

チームオレンジとして、どのような活動を予定していますか?

小規模多機能ホーム内のイベントを地域へ開放し、「小規模でこんなことをしているよ」「行ってみない?」というような、地域の方々と近い関係づくりができる場を作りたいと考えています。まずは当施設の月行事に合わせて活動を行い、できることから始めていきたいと思います。

誰でも気軽に立ち寄り、居場所となる施設へ

小規模多機能ホームあたがわ 小川 忍(おがわ しのぶ)さん

わたしたちが目指すのは「認知症の有無にかかわらず、安心・安全に暮らせる」仕組みを作ることです。それは町や地域で、向こう三軒両隣のおせっかいおばさんがいた時代のような、「誰でも気軽に声を掛け合える心温まるつながり」を築くことではないでしょうか。

「小規模多機能ホームあたがわ」は、町で地域密着型サービスを提供する施設です。その環境を活かし、年齢・障害の有無の垣根を越えて活動ができ、皆さんの居場所となる施設を目指しています。また、近隣のチームオレンジの方々とも協力できる活動を行っていきたいと考えています。

「誰でも気軽に声を掛け合える心温まるつながり」、その橋渡しの役を小規模多機能ホームが担うことができれば良いなと思います。

ぜひお気軽に「小規模多機能ホームあたがわ」に遊びに来てください。

あなたも「認知症サポーター」になりませんか?

東伊豆町では、認知症について正しく理解し、認知症の方やその家族を地域でさりげなく見守る人々を増やすため、地域や企業、学校等に出向き「認知症サポーター養成講座」を実施しています。

講座では認知症の基礎知識や接し方について、事例の紹介や話し合いなどを通してわかりやすく学ぶことができます。

「認知症について知りたい」「地域で何かできることを始めたい」という気持ちがあればどなたでも参加できます。みなさんも認知症サポーターとして一緒に地域を支えてみませんか。受講を希望される方は地域包括支援センターへお問い合わせください。

東伊豆町 地域包括支援センター

「地域包括支援センター」は町の高齢者の総合相談窓口です。町民が住み慣れた自宅や地域で生活できるよう、社会福祉士、看護師、主任介護支援専門員の資格を持った職員が様々なサービスの紹介や相談に応じたり、関係機関との連絡・調整を行い、支援しています。

「最近物忘れが気になる」「家族の認知症が気になるが、医療や介護にどのようにかかったら良いか?」「認知症になっても今まで通り自分の好きなことをやりたい」このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

東伊豆町役場2階 健康づくり課内
電話 0557- 95-1106

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