県は経済の活性化や地域課題の解決を目的に、スタートアップ支援に取り組んできました。「スタートアップに選ばれる地域」を目指し、本年もさまざまな支援を戦略的に推進していきます。
スタートアップを支援する理由
スタートアップって何?
革新的な技術やアイデアを持ち、これまでにないビジネスを生み出そうとしている企業の総称です。近年は地域経済の停滞やインフラの老朽化など、さまざまな社会課題に取り組むスタートアップが増え、注目を集めています。
支援するとどうなる?
県内でスタートアップが成功すれば、既存企業との連携による産業界全体の活性化や競争力の強化に加え、多様な人材の交流による地域活性化が期待されます。
支援戦略の4本柱
支援の中核に「創出」「連携」「育成」「誘致」の柱を据え、起業家が次々と生まれて地域と共に発展していくスタートアップエコシステムの構築を、戦略的に進めています。
- 創出(種まき) 新ビジネスの需要創出、初期顧客の創出
- 育成(成長支援) 実証フィールドの提供、スタートアップの発掘・育成
- 連携(コミュニティ形成) コミュニティの形成、ネットワークの構築
- 誘致(呼び込み) 首都圏と県内の橋渡し、東部・伊豆地域への呼び込み
こんな取り組みをしています!
①CO-LAB Shizuoka(コラボシズオカ)
県内をフィールドとした実証実験を支援する取り組みで、地域の課題解決を提案するスタートアップからアイデアを募り、 2025年11月に採択された10のプロジェクトを進めています。以下はその一例です。
バイオ炭による地域の未利用資源循環モデルの構築サービス
茶殻を活用したバイオ炭を農地に散布して、土壌改良や大気中のCO₂除去などの効果を検証。
一歩から始まる
健康寿命延伸プロジェクト
高齢者にGPSが内蔵されたインソールを使用してもらい、運動量などの測定を実施。
データ活用をデザインする!
インフラ情報共有プラットフォームの実証
AR(拡張現実)を活
用したアプリで、水道
管などを可視化し、
インフラ管理の効率
化を検証。
②静岡県ファンドサポート事業
県認定VC(※)から出資を受けたスタートアップに、最大4000万円を支援します。昨年末に採択が行われました。
※VC(ベンチャーキャピタル)…成長が期待されるスタートアップに投資する会社や団体・組織
③温泉旅館オフィス化事業
伊豆地域にある温泉旅館の空きスペースをオフィスに改修し、スタートアップなどを誘致する事業です。イノベーションの創出や交流人口の増加による、地域の活性化を目指します。

④TECH BEAT Shizuoka(テックビートシズオカ)
毎年7月下旬に行われているイベントで、先端技術を有する国内外のスタートアップが静岡に集結。展示会や商談会などの他、デジタル技術を活用したアトラクションや体験コーナーもあり、幅広い年代の方が楽しめるのも特徴です。
商談件数は2024年度に642件!2025年度(11月末時点)は516件。

参加者の声
- 初めて参加したが、新しい技術があり驚いた。また来年も行きたい。
- 最新テクノロジーに触れることができ、大人も子どもも楽しむことができた。
出展スタートアップの声
- 出展数も来場者数も多く、活気を感じた。普段、接点を持てない企業と交流できた。
イノベーション拠点「SHIP(シップ)」

スタートアップや起業に関心のある県内の社会人や学生、支援機関がつながる場。専門相談員によるアドバイスが受けられ、毎月、創業者などを招くトークイベント「スタートアップナイト」も行われます。
- 営業時間 月〜金 12時〜20時
- 住所 静岡市葵区呉服町2-7-26 静専ビル2階
学生コミュニティ「CREWS(クルーズ)」
起業などにチャレンジする学生のコミュニティ。SHIPの取り組みの一環として、昨年5月に発足し、現在約50人の会員がいます。興味のある方はぜひご参加ください!(要申込)
[問い合わせ]
県産業イノベーション推進課 ☎054(221)2609 ✉︎sangyo-innovation@pref.shizuoka.lg.jp
県新産業集積課 ☎054(221)2985 ✉︎trc@pref.shizuoka.lg.jp
