市立病院通信 お元気ですか

長浜市立湖北病院 内科医師
糸井 拓哉
お年を召されましたか?
「よく転ぶなぁ、歳をとったのかなぁ。」これ、年齢のせいにしていませんか。最近転びませんでしたか。どう転びましたか。転倒は加齢だけが原因ではありません。
今回は、転倒についてお話しします。これは、こたつにはミカンを置くくらい身近によくあることです。よく転倒することがあったり、転倒して頭を打ってしまったりした際は、医師にご相談ください。
大切なことは、「転ばないように気を付ける」ことだけではありません。どういう転び方をしたのかを振り返ることが大切です。「つまずいた?」だけでなく「ふらっとした?バランスを崩した?立っていられなかった?気が付いたら倒れていた?目の前が真っ暗になった?目が回った?」など。体調を崩しただけで転倒することもあります。原因を調べることで、感染症や脳、心臓の病気など内科的な疾患がみつかることがよくあります。転倒した際は正しい対応をしないと怖い病気を見逃してしまったり、転倒を繰り返して骨折し、歩くことができなくなってしまったりします。
また、頭を打ったことがある人も注意が必要です。頭部打撲後、数カ月経った頃に、認知症が進んできた、歩きが不安定になった、失禁をするようになった、といった症状があらわれることがあります。頭の中に水がたまる「正常圧水頭症」を発症しているかもしれません。これは歳のせいではありません。
歳だから、大した怪我をしていないから、と軽く考えず、転倒した際は、お気軽に医師にご相談ください。
問 長浜市立湖北病院 82-3315(代表)
