市内には、国や県、市が指定した文化財がキラ星のごとく光り輝いています。このコーナーでは、数ある文化財の中から代表的なものをシリーズで紹介します。
県指定有形民俗文化財
「長浜曳山祭の山車(やま) 附(つけたり)、山蔵(やまぐら)」
指定日:昭和60年3月29日
長浜曳山祭の山車は通称ヤマと呼ばれています。太刀渡りを行う長刀山(なぎなたやま)と、巡行と狂言執行を担う12の山車(春日山(かすがざん)・月宮殿(げっきゅうでん)・靑海山(せいかいざん)・諫皷山(かんこざん)・髙砂山(たかさござん)・猩々丸(しょうじょうまる)・壽山(ことぶきざん)・鳳凰山(ほうおうざん)・翁山(おきなざん)・常磐山(ときわざん)・孔雀山(くじゃくざん)・萬歳樓(ばんざいろう))があり、これらを収蔵する山蔵と併せて滋賀県の有形民俗文化財に指定されています。
12の山車は正面に4畳半ほどの狂言舞台を有するのが特徴です。主体部分は舞台とその奥の楽屋で、楽屋上部を亭(ちん)、下部の台車部分を下山(したやま)といいます。
舞台は周囲を高欄で囲み、正面中央を開けたつくりになっています。前柱や高欄などには、山車ごとに異なった錺金具(かざりかなぐ)がつきます。屋根は唐破風または切妻で千鳥破風がつくものもあり、いずれも檜皮葺を模してつくられています。
楽屋は役者の衣装付けや三味線にあわせて太夫が浄瑠璃を語る場所です。舞台障子により舞台と仕切られ、外側壁面に幕を吊ります。
亭は囃子方が乗る場所です。単層または重層の楼閣造りで、あとで付け加えられたものが多いとされ、屋根の上に宝珠や鳳凰などを飾り付けた山車もあります。
山車の建造には長浜の名工である藤岡和泉(ふじおかいずみ)らがあたり、錺金具や塗り等には国友鍛冶などの地元の技術が生かされています。また、胴幕にはベルギー製・中国製のものもあり、国際性に富んでいます。
令和8年に巡行を行う山車は翁山・常磐山・孔雀山・萬歳樓です。山車の豪華さをご覧ください。
■問い合わせ 文化観光課歴史まちづくり室 電話 65・6510
